見た目の印象を大きく左右することもある薄毛の問題には、植毛という方法も一つの対策方法となります。
植毛には人工毛と自毛を使う2つの方法がありますが、治療を行う前にそれぞれの特徴や違いについて押さえておきましょう。
人工植毛と自毛植毛の違いは何か
人工植毛と自毛植毛の違いについてみていきましょう。
人工植毛について
人工植毛は、人工的に作った毛を植毛する方法です。ナイロンやポリエステルで作られた人工毛なので、自毛よりも頑丈であり長持ちすることが特徴です。
すでにできあがった毛を埋め込んでいくので、植えたその瞬間から増毛が可能になり、見た目の薄毛が解消されます。
自毛植毛について
自毛植毛は自分自身の毛を薄い部分に植える方法です。後頭部や側頭部の、薄毛になりにくく健康的に生えている毛を毛根から植え替える方法で、皮膚に定着するまでにダウンタイムが必要になります。
ダウンタイム後は自分自身の毛として生着し、ヘアサイクルにしたがって毛髪が成長します。人工植毛と同じく、植毛直後から薄毛が解消されます。
人工植毛と自毛植毛のメリットデメリット
人工植毛と自毛植毛それぞれのメリットとデメリットを確認していきましょう。
人工植毛のメリット・デメリット
人工植毛は完全にできあがった人工毛を植え付けるので、植えた直後から髪の毛の一部として定着させることができます。
デメリットとしては、ヘアサイクルに関わらず植え付けたままになるため、見た目に違和感が出ることがあります。
自毛植毛のメリット・デメリット
自毛植毛は自身の毛を直接植え替える治療法です。見た目に違和感がなく、ヘアサイクルにしたがって生育するため、不自然になりにくい点がメリットといえるでしょう。
デメリットとしては、1本あたりの植毛にかかる治療費が高額であること、ダウンタイム期間が設けられている点が挙げられます。
人工植毛と自毛植毛はどちらが向いている
人工植毛と自毛植毛は名前のとおり植毛する毛に大きな違いがありますが、それぞれどんな人に向いているのでしょうか。
人工植毛が向いている人
人工植毛はすぐに薄毛を解消したい人や、植毛部分の周辺が薄毛になりづらい人に適しています。
万が一人工植毛を行った部分の周囲が薄くなってしまうと、人工毛だけが生えたままになってしまい不自然な見た目になる可能性があります。
自毛植毛が向いている人
自毛植毛は、違和感なく自分の毛を使って植毛をしたい人に向いています。
植毛部分の周辺が薄毛になりかけても、自毛植毛ならヘアサイクルにしたがって毛が抜け替わるため、すぐに不自然な見た目になってしまう心配がありません。
ただし人工毛に比べて高額な治療になるため、1,000本以上をまとめて植毛する場合は金銭的な負担も考えて選ぶ必要があります。
自分に合った治療法を選ぶ
人工毛と自毛はそれぞれに特徴やメリットがあり、治療にかかる費用や術式も異なります。痛みの少ない「FUE法」など、新しい術式を採用しているクリニックも増えてきています。
薄毛治療を専門に行なっているクリニックではそれぞれの治療メニューが用意され、服薬や育毛剤を組み合わせたり薄毛の原因からアプローチしたりと、さまざまな方法がとられています。
まずは自分に合った治療法を提供しているクリニックを探し、カウンセリングで悩みを伝えながら、薄毛治療の方法を検討していきましょう。