眉毛を自己処理する際、カミソリや電気シェーバーではなく毛抜きで抜いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、眉毛を抜くという行為は、さまざまな肌トラブルを引き起こすおそれがあります。
そこで本記事では、日常的に毛抜きで眉毛を抜くことで起こるリスクと正しい自己処理の方法を紹介します。
抜きすぎた眉毛の対処方法についても紹介しますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
Contents
眉毛を抜きすぎると起こる可能性があるリスク
眉毛を日常的に抜いていると、どのようなリスクが発生するのでしょうか?
ここからは、そのリスクを4つに分けて解説します。
眉毛を抜きすぎると起こる可能性があるリスク
- リスク①眉毛が生えてこなくなる
- リスク②まぶたの皮膚がたるむ
- リスク③埋没毛を引き起こすおそれがある
- リスク④眉毛の形が変わる可能性がある
リスク①眉毛が生えてこなくなる
眉毛を抜きすぎると、眉毛が生えてこなくなるおそれがあります。
なぜなら、眉毛を抜くと、毛根を包み込んでいる“毛包”や毛の成長を支える“毛母細胞”などが傷つくためです。
抜いた回数が数回程度であれば、そこまで問題ありませんが、日常的に抜いている場合はこれらにダメージが蓄積されて新しい眉毛が生えにくくなります。
そのため、不要な箇所以外の眉毛は抜かずに、カミソリや電気シェーバーで肌への刺激を抑えて処理することをおすすめします。
リスク②まぶたの皮膚がたるむ
抜くときにまぶたの皮膚が引っ張られることで、たるみを引き起こしてしまうかもしれません。
まぶたの皮膚は薄く刺激に弱いため、頻繁に引っ張ると皮膚の弾力が低下し、その結果たるみやすくなります。
これは皮膚の弾力が失われると、皮膚本来の構造や機能が変化し、コラーゲンやエラスチンといったハリを生み出す成分が減少するためです。
まぶたの皮膚がたるむと目が小さく見えたり、老けた印象につながったりします。
くわえて、皮膚を強く引っ張って離す行為は、目が開きにくくなる“眼瞼下垂(がんけんかすい)”を発症するリスクを高めます。
リスク③埋没毛を引き起こすおそれがある
“埋没毛”が生じるのも、眉毛を抜きすぎることで起こるリスクのひとつです。
埋没毛とは、皮膚の下に留まって生えているムダ毛のことです。
これは、カミソリや毛抜きで自己処理した際にダメージを受けた皮膚が、毛穴に角質を作り、毛の出口を塞いでしまうことで発生します。
埋没毛ができると、眉毛が生えにくくなるほか、炎症や腫れ、色素沈着なども引き起こしやすくなるので要注意です。
リスク④眉毛の形が変わる可能性がある
「最近、眉毛の形が変わった気がする……」という方も、眉毛を抜きすぎていることが原因かもしれません。
眉毛は抜きすぎると生えにくくなるだけではなく、眉の一部が薄くなったり、生え方がまばらになったりして本来の形が失われていきます。
そうなると、左右非対称な眉になり、最終的に顔全体のバランスが崩れるおそれがあるので、抜かずに眉用のハサミでカットしてください。
抜きすぎた眉毛をカバーする方法
前項で眉毛を抜きすぎたら、生えてこなくなるリスクがあると紹介しました。
では、生えてこなくなった眉毛をカバーして見せる方法はあるのでしょうか?
ここからは、抜きすぎてしまった眉毛をカバーする8つの方法を紹介します。
抜きすぎた眉毛をカバーする方法
- 方法①メイクアイテムを使用する
- 方法②眉毛周辺をマッサージする
- 方法③眉毛育毛剤を使用する
- 方法④眉毛美容液を使用する
- 方法⑤眉毛エクステを施す
- 方法⑥眉毛アートメイクを施す
- 方法⑦眉毛を保湿する
- 方法⑧生活習慣を整える
方法①メイクアイテムを使用する
抜きすぎた眉毛をカバーする方法で、もっとも気軽にできるのがメイクアイテムの活用です。
眉毛をメイクする際は、アイブロウペンシルやアイブロウパウダーなどのアイテムを使用します。
まばらな眉毛をカバーしたい場合はアイブロウペンシルで、1本1本描き足すようにメイクするとよいでしょう。
一方、眉全体の薄さが気になる方は、アイブロウパウダーを自眉にふんわりとのせることで、自然に仕上がります。
メイクする際は、いきなり濃い色をのせないことが大切なポイントです。
はじめから濃い色を使用すると不自然な仕上がりになるので、まずは薄めの色で下地を作り、その上から濃い色をのせて調整しましょう。
そうすることで、自眉に近い綺麗な眉毛へと仕上がります。
方法①眉毛周辺をマッサージする
眉骨(びこつ)やこめかみなど、眉毛周辺の筋肉をほぐすマッサージには、眉毛の成長を促す効果があるとされています。
これは、マッサージによって血の巡りが良くなり、眉毛の成長に必要な毛母細胞のはたらきが活性化されるためです。
マッサージする際は、上記の箇所の筋肉を軽くつまみ、指先で揉むように動かしましょう。
ただし、力を入れ過ぎるとたるみや色素沈着などの肌トラブルにつながるおそれがあるので、マッサージは優しく行ってください。
なお、マッサージだけで確実に眉毛を生やすことができるというわけではありません。
以降で紹介する眉毛育毛剤や眉毛美容液を塗布する際にあわせて行うことで、効果をより高めることができます。
方法②眉毛育毛剤を使用する
眉毛が生えてきても短い、またはまばらにしか生えていない方は眉毛育毛剤を使用してみましょう。
眉毛育毛剤とは、医薬品や医薬部外品に分類される、眉毛の成長を目的とした育毛剤のことです。
主な含有成分は、毛の成長を助けるビオチンやハリ・コシを与えるパンテノールなどでこれらには、より太く健康的な眉毛を育てる効果があります。
副作用が少なく、比較的安心して使用できるのも魅力の一つです。
ただし、眉毛育毛剤だからといって、まったく生えてこない箇所の成長を促進させることはできません。
これは発毛剤とは異なり、育毛剤には新しく毛を生やす効能はないためです。
あくまでも、すでに生えている眉毛の成長を促すものなので、その点は念頭においてください。
方法③眉毛美容液を使用する
「眉毛が伸びてきたけどなんだか薄い」「ハリやコシがない……」とお悩みの方は、眉毛育毛剤である程度ベースを整えたあとに、眉毛美容液を使用するのがおすすめです。
眉毛美容液は、眉毛にハリやコシを与えて、より健康的な眉毛に見せる効果があります。
また、保湿成分や整肌成分が配合されており、眉毛周辺の肌を外的刺激から守ってくれるのもうれしいポイントです。
万が一、赤みやかゆみなどの症状がみられたら、新たな肌トラブルにつながる可能性があるので使用を見合わせてください。
方法④眉毛エクステを施す
即効性のある方法を探している方にぜひ試していただきたいのが、眉毛エクステです。
専用の接着剤で人口毛を1本1本眉毛に接着させ、眉の形や濃さを整える方法が一般的です。
接着する箇所は自身の眉毛か地肌の2種類で、骨格や自眉の流れを見て、スタッフが決定します。
自然な仕上がりで、自眉との差がわかりにくい点がメリットです。
また、メイクをせずとも自然な状態を長期間キープできるのも魅力です。
持続期間はおよそ1~3週間で、効果を継続するためにはこの期限を迎える前に眉毛サロンに施術を受けに行く必要があります。
そのため、こまめなケアが苦手な方は避けたほうがよいかもしれません。
方法⑤眉毛アートメイクを施す
眉毛アートメイクは、皮膚の薄い箇所に専用の色素を注入することで、眉毛の形や色を長期的に保てる美容施術を指します。
ナチュラルな仕上がりで、眉毛がまばらな箇所や完全に生えてこなくなった箇所も自然にカバーしてくれます。
また、左右対称の美しい眉に仕上がるので、毎朝のメイク時間を大幅に短縮できるのも魅力です。
効果はおよそ1~3年で、そのあいだは擦ったり、水に濡れたりしても色素は残りつづけます。
皮膚のターンオーバーによって色素は徐々に薄くなりますが、完全に消えることはありません。
それでも最初の状態をキープしたい方は、薄さが気になり始めたタイミングで再度施術を受けるとよいでしょう。
「眉の薄さを早く目立たなくしたい」「眉毛を描くのが苦手……」とお考えの方は、眉毛アートメイクの施術を検討してみてはいかがでしょうか。
方法⑦眉毛を保湿する
眉毛周辺の皮膚が乾燥すると、それが原因で血流の悪化や毛根への栄養が不足し、毛根が弱ってしまいます。
このような状態が続くと、眉毛が成長できなくなることはもちろん、生えなくなるリスクも高まります。
また、皮膚が乾燥するとバリア機能の低下につながり、肌荒れや炎症などの肌トラブルが起こる可能性も否定できません。
皮膚の乾燥は、保湿で防ぐことが可能です。
ただし、一般的な保湿ジェルやクリームなどは、かえって毛穴を詰まらせる原因になるので、眉毛周辺の皮膚へは塗らないようにしましょう。
保湿する際は、保湿成分が含まれた眉毛美容液を使用するのがおすすめです。
方法⑧生活習慣を整える
抜きすぎた眉毛を生やす方法とは、一見関係ないとお思いかもしれませんが、実は生活習慣を整えることも成長を促すために重要です。
乱れた食生活や睡眠不足が続くと、栄養不足や血行不良を引き起こし、眉毛の成長に必要な栄養が毛根へと届かなくなります。
そうなると、眉毛の成長はおろか、眉毛の薄毛が長いあいだ解消しないおそれがあります。
眉毛の成長を促進させたいのであれば、これまで紹介した方法を始める前に、自身の生活習慣の見直しが欠かせません。
食事では亜鉛やビタミン、たんぱく質などが豊富な食材を摂り、十分な睡眠時間を確保するように心がけましょう。
眉毛の正しい自己処理の方法
眉毛の正しい自己処理の方法は、“カミソリや電気シェーバーを用いて剃る方法”“眉用のハサミでカットする方法”の2種類が基本です。
これまで紹介した通り、眉毛を抜くと毛根に大きなダメージが加わります。
一方、カミソリや電気シェーバーの場合は毛根を残したまま剃ることができるので、そうしたダメージを軽減させられます。
ただし、カミソリや電気シェーバーも皮膚へのダメージがないとは言い切れません。
これらの刃は眉毛と一緒に角質も除去してしまうため、日常的に使用すると肌のバリア機能が低下する可能性があります。
したがって、カミソリや電気シェーバーでのお手入れは週に1回程度にとどめておきましょう。
眉毛の長さが気になる場合は、眉用のハサミでカットすることを推奨します。
自己処理の際に長い眉毛を同じ箇所から複数本抜くと、眉のバランスが崩れ、まばらに生えているように見えてしまいます。
眉用のハサミでカットすれば、そうした心配もないのでおすすめです。
眉毛を整えるためには、自毛植毛もおすすめ
生えてこなくなった眉毛をカバーする方法には、自毛植毛も挙げられます。
自毛植毛は、自身の側頭部や後頭部から毛髪を採取し、それを眉毛が足りない部分に植毛する美容医療です。
人工の毛ではなく自身の毛髪を用いるため、自眉との区別もつきにくく、自然な印象に仕上がります。
植毛した毛髪は、定着すると自眉と同じように永続的に生え変わりつづけるので、定期的な通院やケアが不要なところも魅力の一つです。
眉毛を抜きすぎてまばらになってしまった方や、左右非対称な眉が気になる方は、眉毛の自毛植毛を検討してみてはいかがでしょうか。
眉毛を抜きすぎるのはNG! 薄くなった眉毛は工夫次第でカバーできる
今回は、眉毛を抜いたことによって起こりうるリスクと、生えてこなくなった眉毛をカバーする方法を紹介しました。
自己処理の際に眉毛を抜きすぎると、その箇所から生えてこなくなったり、埋没毛の原因になったりして、顔全体の印象が悪くなってしまいます。
現在、薄い眉毛しか生えてこなくなった方は、眉毛育毛剤の使用や眉毛アートメイクの施術を検討してみてください。
即効性が期待できる方法を探している方は、親和クリニックforレディースが提供している眉毛の自毛植毛がおすすめです。
経験豊富な医師が、眉毛の密度や方向なども考慮しながら植毛するため、自然で美しい眉へと仕上がります。