自毛植毛とは?メリット6選と向いている人の特徴

薄毛治療の方法として、植毛を選択される方が増えています。
植毛方法の1つに自毛植毛がありますが、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、自毛植毛のメリット・デメリットや向いている人の特徴を紹介します。
薄毛治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

Contents

植毛の種類

植毛は、主に自毛植毛と人工毛植毛の2つの種類があります。

種類①自毛植毛

自毛植毛とは、薄毛が進行した部分に対して後頭部や側頭部の髪を皮膚組織ごと採取して、髪が薄くなった箇所に植え替える治療方法です。

日本皮膚科学会の脱毛症診療ガイドラインにおいて推奨されている方法であり、行ってもよいと評価されています。

親和クリニックforレディースの自毛植毛について詳しくはこちら

ARTAS植毛

ARTAS植毛とは、新しいロボットを用いて採取・移植を行う植毛方法です。

優れた画像処理機能を搭載し、質の良い毛髪を採取できるのが大きな特徴。

従来の方法は人の手で行うがゆえに、毛髪を採取する際に途中で切断してしまうという懸念点がありました。

ARTAS植毛は髪の向き・量などを判断し埋め込むため、従来の方法と比べてムラになりにくく自然な仕上がりになりやすいのです。

また人間の手ではないロボットを用いる方法ならではのメリットとして、費用の安さや施術時間の短さなどが挙げられます。

術後の回復にかかる時間も短いため、体の負担が少ないとされているのも大きなメリットです。

個人差はあるものの、早くて2,3日程度で傷跡が目立たなくなります。

周りの人に絶対にバレたくないという人にピッタリな植毛方法といえるでしょう。

FUE

FUEとは、口径約1mmの特殊なパンチを用いて移植毛を採取する方法です。

採取した毛髪は毛穴を作り植え込むため毛穴のない部分にも髪を増やせますが、採取部分に小さな傷が残るのが特徴。

ARTAS植毛とは異なり手作業での手術となるため、細かな作業においては熟練の医師の手技に勝るものはありません。

また毛髪を採取する際にバリカンで刈り上げるため、術後はウィッグが必要になる点に注意しなくてはいけません。

ウィッグはクリニックで購入できる場合が多く、相場は5万円程度です。

注意点として、大量植毛をする際にFUEを用いると後頭部が虫食い状態になってしまう恐れがあることが挙げられますが、ATRASの様に均一に採取してくる訳ではなく、バランスを見ながら採取してくるため、ATRASの様に採取跡が目立つことはありません。

FUT

FUTとは、メスで頭皮の一部分を切除し髪を採取する方法。

メスまたはパンチで作ったすき間に1本ずつ毛髪を植え込んでいきます。

比較的費用が安いのが特徴ですが、メスで切除した部分が傷になって残ってしまうのがデメリットです。

しかし髪で隠せるケースが多いため、それほどは気にならないという人も多いのが現状。

縫合術によっては、縫い合わせた傷がどこかわからないほど完治することもあります。

またメスで切除と聞くと、痛みがありそうで怖いと感じる方も多いでしょう。

FUTの手術中に痛みを感じるのは麻酔を打つときだけです。

後頭部に十数か所の麻酔を打つため、その瞬間は痛みに耐えなくてはいけないことを留意しておきましょう。

術後の痛みに関しては、処方される痛み止めを服用していれば「痛すぎて眠れない」ことはほとんどありません。

【関連記事 】自毛植毛のFUE法とFUT法とは

種類②人工毛植毛

人工毛植毛とは、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維で作った人工の毛を頭皮に埋め込み、植毛針で抜けにくくする方法です。

人工毛植毛は異物を頭皮に埋め込むことになるため、皮膚が硬くなってしまうことや頭皮のただれがデメリットとしてあります。
頭皮に与えるダメージが大きく、拒絶反応も起きやすいため日本皮膚科学会のガイドラインにおいて推奨度が低い施術となっています。

自毛植毛の6つのメリット

自毛植毛を行うメリットは、主に6つあります。

メリット①移植後は薄毛になりにくい

自毛植毛の施術では、毛が薄くなっている部分の頭皮に、薄毛の影響を受けにくい後頭部や側頭部の髪を皮膚組織ごと移植します。
移植された髪は元の性質を保持しているため、後頭部や側頭部に生えていたときと変わらず、薄毛の影響を受けにくいままです。

メリット②もともと髪のない箇所にも移植できる

自毛植毛は、もともと髪が生えていない箇所にも髪を生やすことが可能です。
後頭部の髪を皮膚組織ごと移植するため、移植した髪が生着すれば髪のない箇所にも髪を生やすことができます。

髪に関するコンプレックスを生まれつき抱えている方も施術できるという点も、メリットといえるでしょう。

メリット③自然な見た目に仕上がる

自毛植毛の施術を行う際は、もともと自分に生えていた髪を使って移植します。
そのため、今生えている髪とも馴染みやすいです。

また、生え癖も考慮して植毛した髪と今生えている髪のバランスを調整しながら移植するため、自然な仕上がりになります。

メリット④定期的なメンテナンスがいらない

自毛植毛で移植した髪は、1週間程度で生着します。
移植した髪が生着したあとは定期的なメンテナンスは必要なく、移植した毛髪は自然と生え変わり続けます。

メリット⑤拒絶反応が起こらない

何らかの手術によって体内に異物が侵入したとき、身体が異物に抵抗しようと反応することで「拒絶反応」と呼ばれる炎症が起こることがあります。

自毛植毛は自分に生えている別の箇所の毛髪を移植するので、体に異物と認識されません。
そのため、拒絶反応が起こらないという点も安心できるメリットです。

メリット⑥毛根が消失していても施術できる

頭皮に傷がつき毛が生えなくなってしまった瘢痕性脱毛症(はんこんせいだつもうしょう)の方でも、自毛植毛の施術を行えば髪を生やすことができます。
その理由は、自毛植毛の施術では毛の成長を促す毛包も含めて移植するためです。

なお、毛根が消失している場合など、ごく一部の条件では移植した細胞の生着率が若干落ちる傾向にはあります。
しかし落ちるとはいってももちろん全く生着しないというわけではないため、やはりある程度の生着は見込めるでしょう。

自毛植毛の6つのデメリット

自毛植毛のデメリットは、主に6つあります。

デメリット①生着までのケアをする必要がある

自毛植毛で移植した髪が正常に機能するまで、1週間程度かかります。
生着までの1週間は移植した髪を「さわらない」、「ぶつけない」、「ひっかかない」の3つを意識して生活する必要があります。
そのため、一時的に普段通りの生活を送れなくなるという点はデメリットといえるでしょう。

また、シャンプーの際にも注意が必要です。
自毛植毛の翌日からシャンプーは可能ですが、移植した髪が生着していない状態で強く洗ってしまうと、移植した毛が抜け落ちてしまいます。
そのため、やはり1週間程度は頭皮に負担のかからない方法で洗う必要があります。
具体的には、シャワーは水圧を弱くし、ぬるま湯にすることで頭皮への刺激を減らしましょう。
シャンプーの泡も移植した箇所に直接付かないようにし、指の腹でやさしく洗うようにすることで、頭皮への刺激を避けつつ清潔な状態を保つことができます。

頭皮への刺激を避けるためにシャンプー自体行いたくないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、髪を洗わないとそれだけ汚れが頭皮にたまり、不衛生になるためおすすめできません。

心配な場合は、カウンセリングの際にご相談されることをおすすめします。

デメリット②傷跡が残る場合がある

自毛植毛の方法には、主にFUT法とFUE法の2種類があります。
いずれの方法も、それぞれ施術後に頭皮に傷跡が残る可能性があるという点も人によってはデメリットといえるでしょう。

FUT法では、メスを使い頭皮を横長に切り取ったあとに縫い合わせるため、術後は頭皮に線状の傷跡が残るという特徴があります。
傷跡は術後の時間の経過とともに薄くなっていきますが、傷跡自体は生涯にわたって残ります。
残った傷跡は、長めの髪形であればほかの髪で隠すことが可能です。

FUE法では、メスを使わずに医療用の器具で後頭部に小さな穴を開けて、毛根をくり抜き移植します。
生涯にわたって残る傷はありませんが、毛根をくり抜いた箇所と移植した毛を植えた箇所で小さい点状の傷跡が1週間程度残ります。
傷跡はまばらで全体的には分かりづらいため、ほかの髪で隠すことが可能です。

傷跡が残った場合でもほかの髪で目立ちにくくすることができるため、日常生活に支障をきたすことはほとんどないといえます。

デメリット③後頭部の髪を刈り上げる場合がある

メスを使わないFUE法では、後頭部の髪を刈り上げる場合があります。
その場合、1mm程度まで後頭部を刈り上げてから、皮膚組織ごと髪を採取して移植します。
そのため、髪を刈り上げることに抵抗を感じる方にとってはデメリットと感じられるかもしれません。

しかし、髪を刈り上げない施術を行っているクリニックも多いです。
後頭部の髪を刈り上げることに不安を感じる方は、クリニックに相談してみましょう。

デメリット④費用が高額になる場合もある

自毛植毛は外科手術にあたるうえ、医療保険が適用されない自由診療です。
そのため、1回にかかる治療費がほかの治療に比べて高額になる傾向があります。

しかし、定期的なメンテナンスが必要なほかの薄毛対策と自毛植毛を長期的な目線で比較すると、自毛植毛のほうがトータルでかかる費用を抑えられる可能性があります。
たとえば内服、外用薬は薄毛の進行予防や毛髪に必要な栄養を届ける効果がありますが、費用をかけて服用し続けなければその効果は得られません。
かつらにおいても、1回買えば生涯にわたって使えるわけではなく、買い替えやメンテナンスで追加の費用がかかります。

一方で、自毛植毛は一度施術を行えば、そのあとのメンテナンスは不要です。
かかる費用は最初の手術費用のみですので、ほかの方法と比べるとトータルコストは抑えられるという考え方もできます。

【関連記事】自毛植毛は医療費控除の対象となるのか?

デメリット⑤効果を感じるまでに時間がかかる

自毛植毛は、実は術後すぐに薄毛が改善されるというわけではなく、効果を得るには1年程度という長い期間がかかります。
そのため、今すぐにでも効果を得たいという方にとってはデメリットでしょう。

移植した髪は施術後1週間程度で生着し、4か月ほど経つと生え始め、1年後には十分な長さに生え揃います。
そのため、髪が薄くなった部分に人工的に髪を増やす増毛やかつらのようにすぐに効果を得ることはできません。

デメリット⑥薄毛の範囲によっては自毛植毛だけでは解決できない可能性がある

あくまで目安にはなりますが、自毛植毛で移植に使えるドナー株の数は12,000〜15,000本程度です。
薄毛の進行により大量の植毛を希望しても、ドナー株の数の限界を超えての植毛はできません。
そのため、薄毛の範囲やドナー株の数によっては、自毛植毛だけでは解決できない可能性もあるのです。

ドナー株の数の限界は、個人差と年齢によっても変わります。
また、後頭部の毛髪が残っていても、細すぎる場合には移植をしても効果が薄いこともあります。

自身の後頭部の髪の毛が移植に適しているのか気になる方は、クリニックに相談してみましょう。

自毛植毛に向いている方の3つの特徴

自毛植毛に向いている方の特徴は、主に3つあります。

特徴①持病がない方

自毛植毛は外科手術のため、持病があると断られる場合もあります。
主な持病の例としては、心臓に関係のある病気や腎不全、肝不全、そして糖尿病などです。

また、持病以外にも自毛植毛に関係する箇所の皮膚疾患がある方も自毛植毛が推奨されない場合があります。

気になる症状のある方は、一度クリニックに相談しましょう。

特徴②ドナー株の数が残っている方

前提として自毛植毛は、薄毛に悩みのある方であれば一部例外はあるものの誰でも受けることのできる治療です。
しかし、ドナー株の数が極端に減っている方は、自毛植毛によって全体的にボリューム感のある髪にまで仕上げることは難しい場合もあります。

後頭部の毛が残っていて、ドナー株の数が残っている方のほうが、移植できる本数も多くなり術後の効果をより実感しやすくなるため、向いているといえるでしょう。

特徴③短期的な結果を求めない方

自毛植毛は効果を実感するまでには、術後1年程度の期間が必要になります。
時間がかかることは理解したうえで、将来的にメンテンナンスの必要がないことや自然と生え変わることにメリットを感じる方のほうが自毛植毛に向いています。

なかには、短期的な結果がどうしても必要な方もいるかもしれません。
たとえば1か月後に同窓会があり、見た目をよくして参加したいといった方は自毛植毛を行うよりも、その日だけかつらをつけたほうがよい見た目で当日を迎えられるでしょう。
もちろん、その後は時間をかけて薄毛を根本的に治療したいとお考えであれば、後日改めて自毛植毛を行うことも可能です。

もし、今自毛植毛を行うべきかどうか迷っているという場合はクリニックに相談し、対処法を一緒に考えてもらうとよいでしょう。

一方自毛植毛ができない方については、こちらの記事で紹介しております。

【関連記事】自毛植毛ができない人はどんな人なのか?

自毛植毛にかかる費用の目安

自毛植毛の施術を行い、おでこか頭頂部どちらかをボリューム感が出るように仕上げると想定した場合の費用の目安は100万円~200万円前後です。
しかし、薄毛の進行がそこまでしていない場合は80万円程度で収めることのできる方もいます。

料金に幅のある理由は自毛植毛の料金体系にあり、基本料金+移植する株数となっているクリニックが多く、移植する株数によって費用が大きく変動するためです。

薄毛の進行によって費用は大きく変動するため、クリニックに相談することがおすすめです。
医療ローンを組むこともできるので、併せて確認しましょう。

親和クリニックforレディースの薄毛治療費についてはこちら

自毛植毛の施術回数について

施術や通院にかかる時間や費用のことを考えると、なるべく施術回数は減らしたい、というのが一般的な考えかと思いますが、高い効果を得る為には、施術の回数を分けた方が良いとされています。

施術回数を分けるメリット

施術回数を分けるメリットとして、代表的なものをご紹介します。

密度が高い植毛ができる

大量の植毛を一度の施術で実施しようとすると、頭皮に強い負担がかかってしまいます。
頭皮に負担がかかることで髪の毛のサイクルが乱れてしまい、毛が抜け落ちてしまったり、髪の毛が伸びにくくなる可能性が考えられます
1㎠あたり30株程が植毛の適正だと言われていますが、これを超えて髪のボリュームを増やす際には、施術回数を分けるのが良いとされる場合があります。

薄毛の進行に併せて施術ができる

薄毛の進行状況に応じて施術を行うことで、より効果的に治療することができます。
AGAの場合は、頭頂部や額の髪の毛が段々と薄くなっていきますが、その進行にあわせて植毛を行うのが効果的だとされています。

仕上がりが自然になる

植毛後の経過・結果を確認した上で、回数を分けて実施することで、ムラが少なく自然な生え方になると言われています。
回数を分けることで、ドナーロス(未生着の状態)などのリスクを減らすことができるのも特徴です。

施術回数を分けるデメリット

施術回数を分けるデメリットとして、代表的なものをご紹介します。

費用がかかる

回数を分けて自毛植毛治療の施術を行うと、当然のことですが施術の分だけ費用が発生します。
回数を分けて施術することで、密度が高く、自然な仕上がりが期待できますが、その都度支出が必要になることは覚えておく必要があります。

身体へ負担がかかる

これには個人差がありますが、人によっては施術の際や、施術後に痛みを感じることがあります。
もし痛みが不安な場合は、あらかじめ担当医に確認しておくのが良いでしょう。

自毛植毛は髪を自然な仕上がりで薄毛をカバーできるメリットがある

いかがでしたでしょうか?

植毛には、自毛植毛と人工毛植毛がありますが、医学的に推奨されている方法は自毛植毛です。

自毛植毛には、拒絶反応が起こらないことや定期的なメンテナンスがいらないなどのメリットがあります。
費用が高額になるというデメリットがありますが、ほかの薄毛対策に比べてトータルでかかる費用が抑えられるケースもあります。

薄毛は放置することで進行していくため、薄毛を感じ始めた早期からの治療が必要です。
薄毛が気になる方は、一度クリニックに相談しましょう。

親和クリニックは、年間1,200件以上の自毛植毛を行い実績の豊富さが魅力です。
無料相談も行っていますので、まずはお気軽にご相談ください。

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【経歴】

医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。
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