投稿日:2022年7月31日
更新日:2024年10月22日

毛植毛の手術は痛い?術後の痛みを軽減させる方法とは

Last Updated on 2024年10月22日 by shinwa-ladies.jp

自毛植毛は、髪の毛が薄くなっている場所に、ご自身の健康な髪の毛を細胞ごと移植することで薄毛を改善できるという治療方法です。
髪の毛を採取し、そして移植するという手順がある以上は、「痛みがあるのではないか」とご不安になられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、自毛植毛の手術中や術後の痛みについて解説します。
薄毛にお悩みで、自毛植毛をご検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

女性の自毛植毛なら親和クリニックforレディースまでご相談ください

自毛植毛の手術は痛い?

結論から言うと、自毛植毛の手術を受ける際、痛みを感じることはほとんどありません。
というのも手術にあたっては、痛みを軽減させる麻酔や、リラックスした状態へと導く鎮静剤を使用するためです。

ただし、痛みの感じ方は人によってさまざまです。
麻酔や鎮静剤を打っていても痛みを感じる方はいらっしゃいますので、自毛植毛の手術は、絶対に無痛で受けられるわけではないことを心に留めておきましょう。

自毛植毛の手術前の痛み

自毛植毛の手術前には、麻酔や鎮静剤を打つときのチクッとした痛みを感じる場合があります。

患者様の体質や施術範囲の広さによって異なりますが、1度の手術で2~4回程度、麻酔を打ちます。
麻酔の注射は、採血や予防接種などと同様に一瞬ですので、痛みを我慢できることがほとんどです。

とはいえ、痛みに敏感な方や注射が苦手な方は不安を感じてしまいますよね。
事前にその旨をお伝えいただければ、手術中に医師や看護師が声をかけたり、リラックスできるように配慮したりと、対策を講じて参りますので、遠慮せずにご相談ください。

自毛植毛の手術で用いる麻酔

自毛植毛の手術では、基本的に局所麻酔を使用します。
髪の毛を採取する際の痛みを無くすのが目的であるため、手術と聞いて思い浮かべるような全身麻酔は使用しません。

クリニックによっては、麻酔を打たれるのが苦手な方も安心できる笑気麻酔や、不安感を和らげる静脈麻酔を使用している場合もあります。

手術中に麻酔が切れることはあるのか

多くの場合、自毛植毛の手術中に麻酔が切れることはありませんので、ご安心ください。

ただし、これが患者様全員に当てはまるわけではありません。
麻酔の効き目は、体質や手術にかかる時間などによって異なります。

たとえば、自毛植毛を施す範囲が広ければ、そのぶん手術の時間は長くなりますから、だんだんと麻酔の効き目が弱まってくると考えられます。
意識が戻った途端に痛みが襲ってくるわけではないものの、麻酔の効き目が弱まると、痛みを感じる可能性も無きにしもあらずです。

万が一、自毛植毛の手術中に麻酔が切れてしまったら、その旨を医師に伝えることで麻酔を追加してもらえます。

自毛植毛の手術後の痛み

自毛植毛の手術後は、痛みを感じないと断言できません。
というのも、治療方法に限らず、頭皮の一部に傷がつくためです。
多くの場合、手術後すぐではなく、麻酔が切れたタイミングでじわじわと患部が痛み出します。

ただし、手術後の痛みの出方や強さも、人によってさまざまです。
心配な場合は、事前のカウンセリングで相談しておくのがベターです。

自毛植毛の種類別に見る痛み

自毛植毛は、大きく“FUT法”と“FUE法”の2つの方法に分けられます。
どちらの方法で治療を受けるのかによって、手術後の痛みの感じ方が異なります。

【FUT法とFUE法の痛みの違い】

治療の概要 手術後の痛みの現れ方 痛みが続く期間
FUT法 後頭部の皮膚をメスで切り取り、移植する髪の毛を採取する 強い痛みが出る 術後1~2週間程度
FUE法 直径数ミリ程度のパンチを使用し、頭皮に小さな穴を開けて髪の毛を採取する 弱い痛みが出る 術後2~3日程度

では、以下でそれぞれの治療を受けた場合の痛みについて詳しく見ていきましょう。

FUT法の場合

FUT法は、自毛植毛の元祖ともいえる治療方法であり、後頭部の頭皮を帯状に切り取ってドナー株を採取します。
髪の毛を刈り上げる必要がないため、手術直後でも髪型に大きな変化がありません。

しかし、頭皮を切り取る範囲が広いため、手術直後から痛みを感じるでしょう。
術後1~2週間程度は痛みが続くといわれており、なかにはこの期間中、激痛で寝られないという患者様もいらっしゃいます。

また、傷が癒えるまでには時間がかかるうえ、縫合処置の影響により、頭皮が後ろに引っ張られるような違和感を覚える可能性もあります。

FUE法の場合

メスを使わずに、直径1mm以下の小さなパンチで頭皮に穴を開けて、髪の毛を一毛穴単位に採取する治療方法がFUE法です。
頭皮をくり抜く必要があるため、どうしても傷はついてしまいますが、FUT法と比較すると、手術の跡が目立ちにくいのが特徴です。

また、傷の範囲が小さく、痛みを比較的感じにくいとされています。
術後に痛みが出たとしても、2~3日程度で治まりますので、安心して治療を受けられるでしょう。

親和クリニックの自毛植毛では、基本的にFUE法を採用しています。
なお、FUE法の詳しい概要については後述しますので、そちらをご覧ください。

手術後に痛みを感じる場面

自毛植毛の手術後には痛みが出るとはいえ、「何もしていない状態でも常に痛い!」というわけではありません。
痛みを感じるのは、傷口がなんらかの刺激を受けたときです。

では、具体的な場面としては、どのようなものが挙げられるのでしょうか。

髪を洗っているとき

まず、自毛植毛の手術後は、入浴時に痛みを感じることがあります。
特に髪の毛を洗う際は、傷口にシャワーのお湯やシャンプーがしみて、軽い痛みが出るかもしれません。

痛みを避けるために、「洗髪を控えよう」と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、それはできる限り避けるのが望ましいです。
頭皮が清潔に保たれていないと、移植した髪の毛がきちんと生着できずに、抜け落ちてしまうからです。

そのため手術後でも、シャワーの水圧や温度を調整し、頭皮への刺激を抑えたうえで、優しく髪を洗いましょう。

クリニックによっては、術後のシャンプーの方法をレクチャーしてくれるほか、患部の腫れ具合やかさぶたの状況などを確認するサービスを提供しています。
親和クリニックforレディースでも実施しておりますので、ご興味のある方は、ぜひご相談ください。

寝ているとき

傷口が枕に当たり、寝ているときにも痛みを感じるかもしれません。

特にFUT法で治療を受けた場合は、寝返りをうつたびに傷口が枕に押し付けられて、痛みが出てしまいがちです。
「傷口が痛すぎて眠れなかったらどうしよう……」と不安に思われる方は、痛み止めの服用をおすすめします。

なお、睡眠時の痛みは、基本的には術後1~2日経てば落ち着きますので、あまり心配し過ぎなくてよいでしょう。

頭を動かしたとき

頭を動かしたときも、術後の痛みを感じる場面の一つです。
何かの拍子に頭を激しく動かしてしまうと、手術後の傷口に刺激を与え、痛みを感じる可能性があります。

傷口に刺激が加わると、癒えるまでに時間を要しますから、痛みを感じる期間もだんだんと伸びてしまいます。
ですから、自毛植毛の手術を受けたあとは、頭や首を激しく動かすのは避け、無意識のうちに傷口に触れないように心がけて過ごしてくださいね。

自毛植毛後の痛みを減らすためにできること

自毛植毛の手術後の痛みを減らすためには、日々の過ごし方を見直したいところです。
たとえば、手術後にアルコールを摂取したり、長時間お湯に浸かっていたりすると、血液の流れが良くなり、患部の腫れが悪化するおそれがあります。
出血量が増えると傷口が開き、さらなる痛みを招きかねません。

自毛植毛の手術後の痛みを少しでも減らしたいのであれば、飲酒や長時間の入浴などは避けましょう。

それにくわえて、自毛植毛を受けるクリニックを吟味するのも、手術を受けたあとの痛みの緩和につながります。
自毛植毛は決して安価ではありませんから、つい価格に目が行きがちです。
しかし、価格だけを見て、きちんと治療実績や技術のあるクリニックを選べていないと、予期せぬトラブルが起こりえます。
ですから、自毛植毛による痛みを減らすには、クリニックを下調べしたうえで、痛みの出にくい治療を施しているかを確認するのも不可欠です。

メス不要の切らない自毛植毛

自毛植毛には、メスを使って皮膚を切らずとも、薄毛や抜け毛の悩みを解決する治療方法があります。
ここからは、そんな治療方法であるFUE法や、親和クリニックが独自で開発した“MIRAI法”の概要をお伝えしていきます。

FUE法

先ほどもお話ししたように、自毛植毛は大きく2種類に分けられますが、このうちメスを使用せずに髪の毛を移植できるのがFUE法です。

“切らない植毛”ともよばれるFUE法では、小さなパンチでドナーとなる毛根を一つひとつ採取するのが特徴です。
メスが不要なだけではなく、FUE法にはいくつかの特徴があります。

以下の表には、そんなFUE法の特徴や、FUT法との違いをまとめました。

【FUE法とFUT法の違い】

FUE法 FUT法
ドナー株の採取方法 1mm以下のパンチで1株ずつ採取する 頭皮を帯状に切り取り、手作業で1株ごとに分ける
術後の痛み 比較的少ない 激しい痛みがある
傷跡 目立ちにくい 頭皮を切り取った部分に線状の傷跡が残る可能性がある
費用 やや高額である 低額の傾向にある
治療の難易度 高度な技術が必要となる 比較的容易にドナー株を採取できる

上記から、FUE法とFUT法には、メスの使用の有無だけではなく、痛みから傷跡、費用に至るまで違いがあることが伝わるでしょう。
ご自身には、どちらの治療方法が適しているのかをよく検討したうえで、自毛植毛を受けるのが望ましいです。

高密度自毛植毛“MIRAI法”

親和クリニックが独自に生み出した“MIRAI法”は、FUE法をさらにレベルアップした自毛植毛の治療方法です。

仕組みはFUE法と同じですが、使用するパンチに秘密があります。
国内最小級の0.59~0.65mmの極細パンチを使用しているので、高密度かつ自然なボリューム感のある髪へと導きます。
MIRAI法であれば、ボリュームの出しにくい頭頂部やつむじ付近も満足のいく結果を得られるはずです。

さらに、高い技術を有した医師による施術だからこそ、手術時間を短縮できるうえに患者様の身体への負担を軽減できます。
そのため、自毛植毛を施す範囲が広い場合でも、1日で手術が完了するのがうれしいポイントです。

自毛植毛後の痛みが激しいときはどうするべき?

自毛植毛を受けたあと、痛みが治まらずにつらい思いをするかもしれません。

そのようなときには、処方された痛み止めを服用して安静に過ごすのがベターです。
痛みの感じ方には個人差があるものの、痛み止めを服用していれば、どなたでも次第に落ち着いてくるはずです。
動けないほどの痛みが出るのはごく稀ですので、あまり心配しすぎなくてもよいでしょう。

痛み以外に現れる自毛植毛後の症状

自毛植毛を受けたあとは、痛み以外にもさまざまな症状が起こりえます。

頭皮の腫れ・かゆみ

まず、自毛植毛後に現れる可能性がある症状としては、頭皮の腫れやかゆみが挙げられます。

手術後は、拡張した血管から血液がにじみ出て腫れが生じます。
時間の経過とともに落ち着いていき、3日程度あれば症状は治まるでしょう。

また、手術による傷口がかさぶたになると、かゆみも起こりえます。
つい触りたくなってしまうものですが、傷口が広がるかもしれませんので、掻きたい気持ちをグッと抑えてくださいね。

目元の腫れ

自毛植毛を受けると、頭皮だけではなく目元や額も腫れかねません。
これは、手術で使用する麻酔薬の影響によるものです。

術後3~4日が経つと、目元や額が腫れたり赤みが出たりするおそれがあります。
およそ1週間で症状は自然に治まるとされていますが、腫れや赤みが引かないときはクリニックに相談しましょう。

一時的な抜け毛

自毛植毛後にみられる一時的な抜け毛も、患者様が悩まされる症状の一つです。
これは、移植した周辺に生えている健康な髪の毛が抜ける、ショックロスという現象です。

個人差があるため一概には言えませんが、術後2週間を過ぎた頃からみられ、抜け毛の症状が落ち着くまでには6か月程度かかるとされています。
6か月を過ぎても髪の毛が抜けつづける場合は、ショックロスではなく、ほかの脱毛症を発症しているかもしれません。
その場合には、放置せずにクリニックを受診し、適切な治療を受けるのがベターです。

浸出液の分泌

自毛植毛後の症状としては、傷を癒やすための浸出液の分泌も挙げられます。

浸出液とは、傷口からの流血が、止まった頃にみられる透明の液体のことです。
体内外の水分バランスを調整して傷口を清潔に保ち、治癒を促す役割を担っています。

浸出液が出ているあいだは、移植した髪の毛が生着するかどうかに関わる重要な時期です。
そのため、頭皮に刺激を与えず安静に過ごしましょう。

自毛植毛の手術では痛みを感じない!不安なときは痛みの少ない治療方法を検討しよう

今回は、自毛植毛の手術で感じる痛みについて詳しくお伝えしました。

自毛植毛の手術では局所麻酔を使用しますので、痛みを感じないことがほとんどです。
ただし、麻酔を打つときや術後数日間は、痛みが出る傾向にあります。

少しでも不安がある方は、“FUE法”や“MIRAI法”といった、痛みを軽減できる自毛植毛を検討するとよいでしょう。

親和クリニックforレディースは、女性の薄毛の悩みを解消する、薄毛治療の専門クリニックです。
当院オリジナルの自毛植毛は、痛みや傷跡を最小限に抑え、自然な仕上がりとなるのが特徴です。
患者様のご希望に合わせて最適な治療を提供いたしますので、まずは無料カウンセリングにお越しください。

音田正光

【経歴】

医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。

部位・目的別 自毛植毛

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