Last Updated on 2024年10月22日 by shinwa-ladies.jp
“薄毛は男性特有の悩み”というイメージを、お持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、薄毛は女性にもみられることがあり、原因は症状によって異なります。
取り返しがつかなくなる前に原因を把握し、適切に対処することが欠かせません。
今回は、女性に起こりうる薄毛のなかから“M字ハゲ”とよばれる症状を取り上げ、原因や対策方法を紹介します。
髪の毛のお悩みを解決して、毎日をより楽しみたい方はご一読ください。
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Contents
M字ハゲとは
M字ハゲとは、生え際の左右の髪の毛が抜けることで、おでこに剃り込みを入れたような外見になる薄毛の症状のことです。
正面から見る生え際が、アルファベットのMの形状に似ていることから、このようによばれています。
ただし、M字ハゲという呼称はあくまでも通称であるため、医療の現場では用いられていません。
また、M字ハゲに当てはまる薄毛の症状にはいくつか種類があり、男性の場合はAGA、女性の場合はFAGAや牽引性脱毛症などが該当します。
女性のM字ハゲの原因
ここでは、女性がM字ハゲになると考えられている6つの原因を紹介します。
原因①過度なストレス
女性がM字ハゲになる原因としてまず挙げられるのは、過度なストレスです。
ストレスが溜まると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、血管が収縮します。
それによって血液の巡りが悪くなれば、頭皮や髪の毛に必要な栄養が十分に行き届かなくなるというわけです。
また、強いストレスを溜め込むと、睡眠不足や食欲不振といった身体の不調につながることもあります。
このような不調によっても、M字ハゲをはじめとする薄毛を引き起こすことがあるため、ストレスをうまく発散することが大切です。
原因②過度な喫煙や飲酒
ストレスを解消するために、毎日大量のタバコを吸ったり、飲み会に行くたびにお酒を飲みすぎたりしていませんか?
喫煙は毛細血管を収縮させるため、頭皮や髪の毛に必要な栄養が十分に行き届かなくなります。
お酒は適量であれば血液の巡りを良くする効果が期待できますが、飲みすぎるとM字ハゲを悪化させかねません。
アルコールを体内で分解する際に、髪の毛を成長させるのに必要な栄養を大量に消費してしまうためです。
過度な喫煙や飲酒の習慣がある場合は、髪の毛に対してはもちろん、ご自身の健康のためにもできるだけ控えることが望ましいです。
原因③ホルモンバランスの乱れ
加齢によるホルモンバランスの乱れも、女性のM字ハゲの発症に関係しています。
ただし、ホルモンバランスが崩れたからといって、すぐにM字ハゲの症状が出るわけではありません。
女性の場合、ホルモンバランスの乱れによって、FAGAやびまん性脱毛症といった薄毛の症状が現れることがあります。
これらの初期症状は、全体的に少しずつ髪の毛が抜けていき、ボリューム感がなくなるといったものです。
症状が進行すると、おでこや頭頂部といった特定の部位の髪の毛がまとめて抜けることで、M字ハゲになる可能性が考えられます。
原因④生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも、女性がM字ハゲを発症する原因の一つです。
栄養バランスの悪い食生活を続けていたり、「きれいになりたい!」という気持ちから、極端なダイエットに取り組んだりしている場合は要注意です。
いずれも十分な栄養を摂取することができないため、頭皮や髪の毛に必要な栄養が行き届かなくなります。
適切に栄養をとらなければ、頭皮や髪の毛の健康が損なわれ、M字ハゲの発症につながる可能性があることを覚えておきましょう。
原因⑤頭皮への過度な刺激
女性ならではのM字ハゲの原因としては、頭皮への過度な刺激も挙げられます。
ポニーテールやシニヨンなど、髪の毛を引っ張って後ろでまとめる髪型を頻繁にしている方は注意したいところです。
髪の毛が長時間引っ張られることによって抜け毛が増えたり、頭皮の血液の巡りが滞ることで栄養が行き届かずに、髪の毛の成長が阻害されたりすることがあるからです。
このように、髪の毛を習慣的に引っ張ることによって起こる脱毛症のことを、牽引性脱毛症といいます。
牽引性脱毛症になると、年齢にかかわらずM字ハゲが目立つ可能性があるため、同じ髪型をあまり続けず、髪をおろす時間も増やしましょう。
原因⑥紫外線
紫外線の影響によっても、女性のM字ハゲは引き起こされます。
顔や身体の皮膚が紫外線を浴びつづけると、ダメージを受けて日焼けします。
これは、頭皮においても同様です。
紫外線によってダメージを受けると、頭皮が固くなり、血液の巡りが悪くなります。
その結果、必要な栄養が行き渡らずに、M字ハゲをはじめとする薄毛を発症する可能性があるというわけです。
M字ハゲかどうかを確認する方法
先述した通り、M字ハゲは正式な症状の名称ではないため、厳密な基準はありません。
ただし、一般的なおでこの生え際よりも左右の髪の毛が後退しているかどうか、そして治療を受けるべきかどうかを判断するための目安は存在します。
M字ハゲのセルフチェック方法
- 鏡の前で目を見開く
- 眉毛を上げておでこにシワを寄せる
- 1番上のシワを基準とし、指を2本乗せる
1番上のシワから生え際までのあいだに、指2本分以上の間隔がある場合は、M字ハゲになっている可能性があります。
早く改善するためにも、まずは薄毛治療専門のクリニックに相談しましょう。
女性がM字ハゲを予防・改善するための対策方法
M字ハゲの症状が本格的に目立ってきたのであれば、薄毛治療専門のクリニックにて治療を受ける必要があります。
同時に、M字ハゲの疑いがある場合は、少しでも改善するために普段から対策したいところです。
また、健康な頭皮環境を維持できれば、予防にもつながります。
ここからは、日常生活で取り組める5つのポイントを紹介していきますので、ぜひ参考になさってください。
ポイント①育毛剤を使用する
市販の育毛剤を生え際に適量塗ると、頭皮や髪の毛に必要な栄養を与えることができ、M字ハゲの予防・改善につながります。
ただし、育毛剤の使用目的は薄毛の予防なので、すでに薄毛の症状が出ている場合には、あまり効果は期待できません。
あくまでも、育毛剤は頭皮や髪の毛に栄養を与えることで、生えている髪の毛の健康を維持するためのものであると覚えておきましょう。
また、育毛剤を使用する際は、必ず女性用に処方されたものをお選びください。
男性の薄毛対策を目的に開発された育毛剤のなかには、プロペシアのように女性が使用すると危険な成分が含まれている可能性があるためです。
ポイント②ストレスを発散する
ストレスを発散することも、M字ハゲの予防・改善方法の一つです。
ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの適度な運動を取り入れて、ストレスを発散させましょう。
旅行や読書、映画鑑賞といった趣味を楽しむことでも、気分をリフレッシュできるはずです。
また、質の良い睡眠をとることも、ストレスの解消につながります。
睡眠の質を高めるために、寝る前のスマートフォンの使用は控えたり、ご自身に合った枕やマットレスを使ったりすることをおすすめします。
ポイント③食生活を改善する
M字ハゲを予防・改善するためには、食生活も見直しましょう。
健康な髪の毛を育てるには、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。
毎日3食しっかりと食べることは前提としたうえで、髪の毛の成長に必要な栄養を積極的に取り入れてみてください。
【髪の毛の成長に関わる栄養が含まれる食材】
栄養 | 食材 |
たんぱく質 | 大豆、肉、魚、乳製品、卵 |
亜鉛 | 魚介類、海藻 |
ビタミンB2 | レバー、卵、大豆、乳製品、緑黄色野菜 |
ビタミンB6 | レバー、肉、かつお、バナナ、大豆 |
髪の毛の主な構成要素であるたんぱく質は、意識的に摂取したいところです。
また、亜鉛には髪の毛の生成を促す効果が、ビタミン類には亜鉛を活性化させる効果が期待できます。
ポイント④同じ髪型を避ける
M字ハゲを予防・改善するには、同じ髪型を避けることも大切です。
ポニーテールやシニヨンなど、髪の毛を引っ張る髪型を毎日続けると、牽引性脱毛症を発症し、M字ハゲになる場合があります。
そのため、髪型そのものや、同じ髪型でも結ぶ位置を変えてみましょう。
もし、仕事や学校の都合で髪の毛を毎日まとめる必要がある場合は、帰宅後すぐに髪をほどく習慣をつけることをおすすめします。
ポイント⑤紫外線対策を徹底する
肌を守るのと同じように、頭皮や髪の毛に対しても紫外線の対策はできていますか?
紫外線を浴びつづけることで、頭皮がダメージを受け、M字ハゲになる可能性があります。
頭は、特に紫外線を直接浴びる部位なので、徹底した紫外線対策が欠かせません。
外出時は、帽子や日傘を使用して頭皮や髪の毛を紫外線から守りましょう。
女性のM字ハゲは治るのか?
男性と比べると、M字ハゲをはじめとする女性の薄毛は、治療によって改善する傾向にあります。
なぜなら、男性と女性では、薄毛を発症する主な原因が異なるからです。
男性が薄毛になる主な原因は、男性ホルモンによる影響です。
男性は生まれつき体内の男性ホルモンが多く、薄毛を治療するために男性ホルモンの分泌量をコントロールするのが難しいとされています。
一方、女性の場合は体内の男性ホルモンが男性よりも少ないので、治療時に男性ホルモンの分泌量を比較的簡単にコントロールできます。
女性は、不規則な生活習慣やストレスなど、男性ホルモン以外の原因によって、薄毛を発症するケースも少なくありません。
そのため、女性は生活習慣を見直すことで改善を目指すことができ、男性よりもM字ハゲを治せるといえます。
ただし、先天的なM字ハゲがある場合は、治療が難しいケースも考えられます。
その場合であっても、生まれつきだからといって何もせずに諦めるのではなく、薄毛治療専門のクリニックに相談したり、日常的なケアに取り組んだりして、改善を目指しましょう。
M字ハゲの治療をクリニックに相談するメリット
「もしかしたらM字ハゲの症状が出ているかも……」と、少しでもご不安に感じられた場合は、薄毛治療専門のクリニックに相談することをおすすめします。
M字ハゲをはじめとする薄毛の症状は、専門知識がなければ、原因や適切な治療法を判断することが難しいからです。
M字ハゲの場合、ご自身の後頭部や側頭部の髪の毛を移植する“自毛植毛”という治療法を受けることができます。
自毛植毛では、自毛を移植するため身体への負担が少なく、移植した髪の毛が安定すれば半永久的に生えつづけます。
適切な治療を受け、早期の完治を目指すためには、一人で抱え込まずにまずはご相談ください。
女性のM字ハゲには生活習慣の乱れが関係している。症状が現れたら、専門のクリニックを受診しましょう
今回は、女性が発症しうる薄毛のなかからM字ハゲを取り上げ、原因や対策方法を紹介しました。
M字ハゲは、生え際の左右の髪の毛が抜けることによって、剃り込みを入れたような見た目になる薄毛の症状です。
原因としては、過度なストレスや頭皮への刺激のほか、生活習慣の乱れなどがあります。
症状を放置しても治ることはないため、日常的な対策に取り組んだうえで、専門のクリニックに相談することが、改善・完治への近道となります。
M字ハゲをはじめ、薄毛の症状を不安に感じられた場合は、親和クリニックforレディースにご相談ください。
丁寧なカウンセリングを行い、自毛植毛をはじめとする適切な治療方法をご提案いたします。
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医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。
親和クリニック【薄毛治療・自毛植毛専門】
部位・目的別 自毛植毛