自毛植毛後に自毛が生えるまでの期間はどのくらい?

自毛植毛手術を受けたいと思う人の中で、手術後、自毛が生えるまでの期間が気になるという人はとても多いと思います。

特に術後の毛髪の状態については、手術を受ける前にぜひ知っておきたいところですよね。

自毛植毛への理解を深めることで、手術の不安を払拭することができますし、実際にクリニックに行ったときも「説明がわからない」ということになりません。

ここでは、薄毛に悩んでいる人、自毛植毛に興味を持っている人に向けて、自毛植毛の手術後に自毛が生えてくるまでの期間について、わかりやすく解説しています。

自毛植毛の手術を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

自毛植毛で髪が生えるまでのメカニズム

まず、自毛植毛手術後に自毛が生える仕組みについて理解しましょう。

自毛植毛手術では、正常に毛髪が生えている部分の毛髪組織=「株」を採取し、薄毛が進行している部分に移植します。

株は、毛を作り出す毛母細胞や毛根などを包んでいる部分です。

自毛植毛手術は薄毛の部分に、ごく小さな穴を開け、採取した株を植えていくいくという手術です。

しっかり機能している株は、薄毛の部分に移植してもその働きが止まることなく機能しつづけ、新たに移植した場所でも髪を作り出します。

髪が生えるヘアサイクルについて

以下に、髪が生え変わる「ヘアサイクル」と、薄毛が発症する理由について解説します。

ヘアサイクルとは?

髪が生え変わるヘアサイクルは、「成長期」と「退行期」と「休止期」という3段階で構成されています。

これは髪に限らず、腕の毛や足の毛など、体毛においても同じです。

ただし、それぞれの部位によってヘアサイクルの期間は異なります。

成長期に毛髪が伸び、退行期で毛が抜ける準備に入り、休止期に抜け落ちるというサイクルです。

休止期が終わると、また新しい毛髪が生える準備を始め、成長期に伸びてというサイクルを繰りかえします。

休止期に毛髪が抜けても、ヘアサイクルが正常であれば薄毛になることはありません。

それは、それぞれの毛包におけるヘアサイクルにズレがあるからです。

ひとつの毛包が休止期を迎えていても、ほかにある数え切れないほどの毛包では成長期を迎えているものがたくさんありますので、本来は薄毛になることはありません。

薄毛が起こる理由

では、なぜ部分的に薄毛が発生してしまうのでしょうか?

これは、ヘアサイクルが乱れてしまうことによって起こります。

1回のヘアサイクルは2年~6年ほどといわれていて、生涯でおよそ15回から30回のヘアサイクルを繰り返すといわれています。

このヘアサイクルの期間が乱れると、休止期が長くなってしまったり、休止期が重なるなどして抜け毛が増えたり、髪が抜けている時期が長くなり薄毛になってしまうのです。

こうしたヘアサイクルが乱れる原因にはさまざまなものが挙げられます。

ひとつは加齢。そのほか、ストレスや生活習慣の乱れ、頭皮環境の悪化などがあり、これらの原因を改善することによってヘアサイクルが正常な状態に戻る場合もあるようです。

ただし、加齢によるヘアサイクルの乱れは改善することが難しいほか、傷を縫合した傷跡や円形脱毛症による薄毛の場合は、その後毛髪が生えてこないケースも少なくありません。

こうしたヘアサイクルの乱れや、何らかの理由による薄毛を、自毛植毛で改善することができるのです。

自毛植毛手術後の一時的脱毛について

自毛植毛手術を終えた後、一時的に脱毛が起こることがあります。

以下に、術後の一時的な脱毛の理由と、その後新しい毛髪が生えてくる期間について解説します。

自毛植毛手術後に一時的な脱毛が起こる

自毛植毛手術を終えた後の患部は、移植された株がもつヘアサイクルに従い、毛髪が生えた状態を一時的に維持します。

移植毛は、血流が一旦遮断され、一時的に休止期の状態となり患部に移植される為、ヘアサイクルの休止期の時期を過ぎたあたりから患部から毛髪が一時的に抜けますが、それは術後の正常な経過です。

その後、生着した毛包組織から毛根が成長期を迎えると新しい毛髪が生えてきます。

ヘアサイクルの休止期の期間は通常3ヶ月から4ヶ月ほどなので、完全に新しい毛髪が生えてくることを実感できるのは、術後4ヶ月くらいになるでしょう。

ただし、生えてくるまでに4ヶ月ほどかかるので、4ヶ月でほかの正常に毛髪が生えている部分と同じ状態になるというわけではありません。

自毛が生え揃うまでにかかる期間はどのくらい?

髪が伸びるペースは、1ヶ月に約1cm程度といわれています。

そのため、一時的な脱毛=脱落が発生した後、およそ4ヶ月後に新しい自毛が生えてきてから、自分の希望する長さまで1ヶ月に1cmずつ伸びていきます。

移植した部分を5cmほど延ばしたいのであれば、新しい毛が生えてくるまでの4ヶ月と、希望の長さになるまでの5ヶ月で、9ヶ月ほど経つと理想の状態になると考えてよいでしょう。

ただし、毛髪が伸びる速度においても個人差がありますので、必ず1ヶ月に1cm伸びるとは限りません。

もっと早く伸びる人もいれば、1ヶ月で1cm以下の人もいます。

自毛植毛の「ショックロス」について

手術後、手術をしていない部分の毛髪が抜ける「ショックロス」という症状が起こる場合があります。

ショックロスについて、以下に詳しく解説します。

ショックロスとは?

ショックロスとは、自毛植毛の手術を行った後、採取した部分の周りや、移植した部分の周りの毛髪が抜け落ちてしまう症状のことです。

ドナーや患部以外の部分で脱毛が起こる場合もありますが、自毛植毛手術と直接的に関係ない部分の毛髪が抜け落ちてしまうこともあります。

ショックロスは、自毛植毛手術を受けた人のうち5人に1人程度で発生するといわれています。

患部周りでショックロスが発生した場合は、もともと薄い部分の周りなのであまり気にならないかもしれません。

しかし、株を採取した部分の周りで著しい脱毛があると、かなり心配になってしまいますよね。

ヘアサイクルの休止期のような抜け方ではなく、数本がまとまって抜けてしまうこともある為ため、不安になってしまうのも仕方のないことです。

ショックロスの原因は明らかになっていませんが、手術による頭部の刺激や、局部麻酔による刺激などが原因かもしれないと考えられています。

また発生率や脱毛の量、回復時期にも個人差がありますので、いつショックロスが治るということを断定することが難しいです。

ただし、多くの場合は6ヶ月から1年ほどで新しい毛髪が生えてきます。

ショックロスが発生した後、そのまま新しい毛髪が生えてこなかった、という人は今のところ報告がないそうなので、過度な不安を抱かずに新しい毛髪が生えてくるのを待ちましょう。

ショックロスの予防法と対処法

ショックロスは起こる人と起こらない人がいるので、確実に効果がある予防法は今のところ見つかっていません。

ただし、ミノキシジルなど頭皮環境を向上させる外用薬を使用することで、ショックロスを防げる可能性はあります。

できるだけショックロスを防ぎたいという人は、試してみるとよいかもしれません。

ショックロスが発生してしまったら、その部分を薄毛パウダーなどで隠すといった対処法が有効です。

薄毛パウダーは毛穴よりも粒子が大きいので、毛穴に入り込んでしまう心配がありません。

また頭皮に影響が出ないよう低刺激で作られていますので、安心して使用できます。

薄毛パウダーのほか、患部に影響がない程度に帽子を被る、ウィッグをつけるなどして対処している人もいます。

術後のアフターケア

自毛植毛の定着率は、アフターケアに左右されます。
頭部のケアはもちろんですが、睡眠、運動、喫煙にも気を付けなければなりません。
術後のアフター時ケアについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

疑問点をすべて取り除いた上で手術を受けましょう

自毛植毛手術後、自毛が生えるまでの期間やそのほかのリスクについて、理解を深めていただけたのではないかと思います。

クリニックでもしっかり説明をしてもらえますが、予備知識があることでカウンセリングがスムーズに進みますし不安も小さくなります。

ぜひこちらの情報を参考に、納得したうえで自毛植毛手術で髪のお悩みを解決してください。

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