投稿日:2021年4月30日
更新日:2024年10月22日

毛植毛で起こるショックロスの症状と発症後の対処法を解説

Last Updated on 2024年10月22日 by shinwa-ladies.jp

自毛植毛は、仕上がりが自然で、メンテナンスも不要なことから、人気の高い薄毛治療です。
そんな自毛植毛ですが、人によっては手術後に、“ショックロス”という現象が起こる可能性があることをご存じでしょうか?

本記事では、自毛植毛後に起こりうるショックロスの症状を、発症した際の対処法とともに解説します。
安心して治療を受け、明るい未来を手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

女性の自毛植毛なら親和クリニックforレディースまでご相談ください

自毛植毛後に起こるショックロスとは

自毛植毛の手術を受けてから、一定期間が経過したあとに起こりうる“ショックロス”とは、髪の毛を移植した周辺にもともと生えていた毛が、抜け落ちてしまう現象のことです。

ショックロスという言葉から「毛が生えてこなくなる症状なのかな……」と、不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ショックロスは、あくまでも一時的な症状で、時間が経てば、髪の毛がまた生えてきますのでご安心ください。

なお、ショックロスは、自毛植毛を受けたすべての方にみられるわけではありません。

自毛植毛後にショックロスが起こる原因

結論から申し上げますと、自毛植毛の手術後にショックロスが起きる原因は、解明されていません。

ただ、主な原因としては、自毛植毛の手術によるストレスや血流の変化、移植した頭皮周辺で起こる炎症などが考えられます。
これらの影響を受けると、髪の毛が生え変わる周期である“毛周期”の乱れを引き起こしてしまうのです。
その結果、髪の毛が生え変わる時期が早まり、ショックロスが起こるというのが一般的な説です。

ショックロスが起きるタイミング

自毛植毛を受けたあとに、ショックロスが起きるタイミングは、早い方だと手術から2週間後、遅い方だと4か月後と、個人差があります。
同じ人が、自毛植毛を複数回受けた場合でも、ショックロスが起きるタイミングは異なります。

いずれにしても、ショックロスが起きる時期は限られており、その時期を過ぎると症状は収まるため、過度に心配する必要はありません。

ショックロスが回復するタイミング

ショックロスによって髪の毛が抜け落ちても、6か月程度経てば回復するといわれています。

上述したように、ショックロスの原因は、毛周期が乱れ、髪の毛の生え変わりの時期が早まることにあると考えられています。
そのため、ショックロスが起きても、ほかの髪の毛と同様に、生え変わる期間が経過すれば、再び新しい髪の毛が生えてくるでしょう。

もし、6か月を超えているにもかかわらず、髪の毛が抜け落ちたままの状態で、回復する傾向がみられない場合には、ほかの脱毛症の可能性も疑われます。
不安な場合は医師に相談し、適切な治療を受けるのが望ましいです。

ショックロスが起きた場合の対処法

ここからは、ショックロスが起きた場合の対処法を6つ紹介します。
ショックロスによる薄毛が目立たないようにする方法から、発症したときの心もちまで紹介するので、ぜひご参照ください。

ケラチンパウダーを使う

ショックロスの影響で抜け毛が気になるところに、ケラチンパウダーを使用することで髪の毛の薄い部分をカバーできます。
ケラチンパウダーは、繊維でできた人工毛の粉末で、気になる部分に振りかけるだけで薄毛が目立たなくなる優れものです。

ただし、人によっては、体質に合わず頭皮がかぶれてしまうことがあります。
ドラッグストアや通販などで気軽に買えますが、使用前に医師に相談しておくと安心です。

帽子やかつらを活用する

ショックロスが起きた場合は、髪の毛が再び生えてくるまで、帽子やかつらを被って対処するのもおすすめです。
どちらも外出前にサッと被るだけで、抜け毛の気になる部分を簡単に隠せます。

また、帽子やかつらを被ることで、術後の頭皮や髪の毛を、紫外線によるダメージから守れるのも、うれしいポイントです。
ただし、暑い時期には頭皮が蒸れてしまうため、なるべく通気性の良いものを選び、着脱後はシャンプーで丁寧に頭皮を洗って、清潔に保つよう心がけてください。

髪型を工夫する

ショックロスの症状が軽い方であれば、髪型を工夫することでうまく隠せるかもしれません。

髪型を整える際は、ドライヤーやブラシを使い、ふんわりとボリュームが出るように仕上げるのがポイントです。
ただし、整髪剤で髪の毛をなでつけると、かえって薄毛が目立ってしまうので、気をつけてください。

ミノキシジルの外用薬を使用する

ショックロスで薄毛が気になる場合は、ミノキシジルの外用薬を使用するのも一つの方法です。

ミノキシジルは、薄毛治療に用いられる薬に含まれている成分で、頭皮の血行を良くするはたらきがあります。
このミノキシジルを含んだ外用薬を頭皮に塗布すると、髪の毛の成長に必要な栄養を運ぶのを助け、発毛を促す効果が期待できます。

ミノキシジルの外用薬は、病院で処方してもらうのが基本ですので、希望する場合には、医師に使用したい旨を伝えましょう。

気にしすぎない

「せっかく自毛植毛を受けたのに……」と、ショックロスが起きて動揺や焦りを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ショックロスは、誰にでも起こりうる現象なので、気にしすぎないのが一番です。

気にしすぎてストレスを抱えてしまうと、新たに髪の毛が抜ける原因となり得ます。
ですから、あまり思いつめず、再び髪の毛が生えてくるのを待つのが望ましいです。

医師に相談する

「ショックロスによる抜け毛なのか判断がつかない」「自分に合った対処法がわからない」といった悩みを抱えており、一人で解決できない方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は、一度、医師に相談することをおすすめします。

医師は、ショックロスで悩む患者さまを多く診てきているので、一人ひとりに合った解決策を提案してくれるはずです。
必要であれば、内用薬や外用薬を処方してもらえますよ。

自毛植毛に伴うショックロスを予防することはできる?

残念ながら、自毛植毛に伴うショックロスは、原因が解明されていないため、確実に予防できる方法が存在しません。
しかし、発症する可能性を軽減できる方法はあります。
以下で、確認していきましょう。

自毛植毛を複数回に分けて受ける

ショックロスが起きる可能性を減らすには、自毛植毛の手術を複数回に分けて受けることをおすすめします。
最低でも、6か月程度の期間を空けてから、2回目の手術を受けましょう。

手術を複数回に分ける理由は、1回の手術で起こりうるショックロスの範囲を減らせるうえ、期間を空けることによって、頭皮の環境が安定するからです。
6か月程度の期間を空けると、1回目の自毛植毛の際に移植した髪の毛が定着し、炎症も収まっている状態となります。
炎症が収まった状態で2回目の手術を受けることで、頭皮への負担を軽減できるため、ショックロスが起きる可能性を減らせます。

手術を施してよい部位か検討する

ショックロスを予防するためには、医師ときちんと話し合ったうえで、手術を施す部位を検討することも大切です。

ショックロスによって髪の毛が抜けてしまうのは、主に自毛植毛をした部位や局所麻酔をした部位、移植する毛を採取した部位です。
毛が薄いものの残っている場合のように、もともと髪の毛が生えている部位に手術を施すと、毛根へのダメージが大きく、ショックロスが発症する可能性が高くなってしまいます。

そのため、自毛植毛を受ける際は、手術を施す部位で、ショックロスが起きる可能性が高いか否かを、あらかじめ医師に確認しておきましょう。

ミノキシジル外用薬を塗布する

薄毛治療に効果のある、“ミノキシジル”という外用薬を塗布することでも、ショックロスの予防が期待できます。

ミノキシジル外用薬は、髪の毛の成長を促し、薄毛や抜け毛を改善する外用薬です。
自毛植毛の手術後に塗布することで、ショックロスが起きる可能性を下げられると考えられています。

ただし、ミノキシジル外用薬には、かゆみや赤み、かぶれめまいなどの副作用が発生するおそれがあるので、使用の際は必ず医師に相談してください。

自毛植毛ではショックロスによって髪の毛が抜ける可能性があるが、再び生えてくる

本記事では、自毛植毛後に起こりうるショックロスの症状を、発症した際の対処法とともに解説しました。

自毛植毛におけるショックロスは、髪の毛を移植した周辺にもともと生えていた毛が、抜けてしまう現象です。
原因は解明されていませんが、手術のストレスや血流の変化などによって引き起こされると考えられています。

ただ、発症したとしても、術後から6か月経てば症状が落ち着くので、過度に心配する必要はありません。

親和クリニックforレディースは、自毛植毛後も徹底的に患者さまをサポートするクリニックです。
「副作用が心配……」という方にも、きっと安心してご利用いただけますので、まずはご相談ください。

音田正光

【経歴】

医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。

部位・目的別 自毛植毛

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