Last Updated on 2024年11月27日 by shinwa-ladies.jp
「頭皮がかゆくて、ベタつきもある」「抜け毛が増えた気がする……」と悩まれていませんか?
これらの症状が見られる場合、脂漏性脱毛症を発症している可能性があります。
取り返しがつかなくなる前に、原因を把握したうえで適切に対処することが重要です。
本記事では、脂漏性脱毛症の症状と原因を、女性の方向けに解説します。
治療方法も紹介しますので、髪の毛のお悩みを解決して素敵な日々を送りたい方は、ぜひご一読ください。
Contents
脂漏性脱毛症とは
脂漏性脱毛症とは、皮脂の過剰な分泌によって引き起こされる“脂漏性皮膚炎”に起因する脱毛症のことです。
皮脂の分泌が多くなりすぎると、頭皮に赤みやかゆみなどの皮膚トラブルが起きる、脂漏性皮膚炎という湿疹を発症しやすくなります。
脂漏性皮膚炎を放置すると、頭皮の環境が悪化し、その結果抜け毛が多くなってしまいます。
この状態が、いわゆる脂漏性脱毛症です。
特に、高温・多湿かつ、紫外線が強くなる夏の時期には、皮脂の分泌量が増加するため、症状が悪化するとされています。
また、女性であっても、男性ホルモンの影響で皮脂の分泌量が増える思春期や30~40代は、季節にかかわらず発症しやすいといわれています。
脂漏性脱毛症の症状
脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎が進行した脱毛症の一種であり、いくつかの特徴的な症状が見られます。
ここでは、脂漏性脱毛症の主な症状を解説します。
抜け毛
脂漏性脱毛症というぐらいですから、まず挙げられる症状は抜け毛です。
脂漏性皮膚炎によって頭皮の環境が悪くなると、髪の毛の成長が阻害されます。
その結果、一本一本の髪の毛が細くなり、患部周辺の髪の毛が少しずつ抜けていってしまうのです。
とはいえ髪の毛が細くなっただけで、脂漏性脱毛症であると判断するのは早計です。
洗髪しても頭皮のかゆみやベタつきのあるフケが見られ、抜け毛が増えている場合は、脂漏性脱毛症を発症している可能性があります。
フケ
適切にシャンプーしているにもかかわらず、フケの量が増えるのも、脂漏性脱毛症の代表的な症状の一つです。
ただしフケといっても、カサカサとした白っぽいフケではありません。
脂漏性脱毛症を発症している場合、ベタベタとした黄色っぽいフケが出てきます。
ベタつきのあるフケが大量に発生して毛穴に詰まると、頭皮の環境がさらに悪化し、抜け毛の増加につながります。
炎症やニキビ
脂漏性脱毛症では、頭皮に炎症やニキビも見られます。
脂漏性脱毛症は、炎症性の皮膚疾患である脂漏性皮膚炎に起因するため、症状の進行に伴って頭皮に炎症が現れます。
頭皮に炎症が起こり、かゆみが生じるとついつい頭をかいてしまうので、余計にかゆみがひどくなる悪循環に陥りがちです。
また、頭皮のニキビは、通気性が悪く蒸れやすい環境で、過剰に分泌された皮脂がフケと混じり合い、毛穴に詰まることによって発生します。
脂漏性脱毛症の原因
脂漏性脱毛症を引き起こす主な原因は、カビの一種であるマラセチア菌の異常繁殖だと考えられています。
カビと聞いて驚かれるかもしれませんが、マラセチア菌は人の皮膚表面に存在する常在菌で、誰にでもあるものです。
しかし、皮脂が増えすぎると、マラセチア菌が急激に繁殖し、頭皮に炎症を引き起こすことで脂漏性皮膚炎を発症します。
炎症を起こした頭皮には健康な髪の毛が生えにくくなり、同時に細く弱い髪の毛が増えるので、脱毛が広がってしまうのです。
脂漏性脱毛症を引き起こす可能性がある生活習慣
脂漏性脱毛症の発症には、マラセチア菌が主に関係していますが、生活習慣も一部影響を与えています。
生活習慣によっては、皮脂を過剰に分泌させてしまうこともあるからです。
そこでここからは、脂漏性脱毛症を引き起こす可能性がある生活習慣を紹介しますので、ご自身の普段の生活に該当しているものがないかご確認ください。
要因①過度な洗髪
頭皮のベタつきやフケが気になるからといって、ゴシゴシ洗ったり、シャンプーの回数を増やしたりしていませんか?
過度な洗髪は、本来必要な皮脂まで洗い流し、頭皮の乾燥を招いてしまいます。
その結果、乾燥した頭皮を守るために皮脂の分泌量が増加し、最終的に脂漏性脱毛症を引き起こすリスクが高まるのです。
もし、頭皮に炎症やかゆみなどの違和感を覚えたら、頭皮や髪の毛に優しいアミノ酸系シャンプーを使用しましょう。
過度に洗髪した場合と同様に、頭皮にダメージがあるときに洗浄力が強いシャンプーを使うと、皮脂の過剰な分泌や頭皮の炎症の悪化につながります。
要因②栄養バランスの偏った食生活
普段の食事の内容によっても、脂漏性脱毛症を促進してしまうことがあります。
インスタント食品やファストフードなどの脂質や糖質を多く含む食品は、皮脂の過剰分泌の原因になるからです。
また、「きれいになりたい!」という想いから、過度な食事制限によるダイエットに取り組んでいる女性も多いかもしれません。
しかし極端なダイエットは、摂取できる栄養を減らし、頭皮の健康維持や髪の毛の成長に悪影響を与えます。
髪の毛のためにも、行き過ぎた食事制限は禁物です。
要因③不規則な生活習慣
不規則な生活も、脂漏性脱毛症につながりかねません。
慢性的な睡眠不足や不規則な睡眠サイクルは、頭皮や髪の毛を健康に保つために大切なホルモンバランスを崩してしまいます。
その結果、皮脂の過剰分泌を招いてしまい、頭皮の健康状態が悪化するため、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすことがあります。
また、睡眠は時間だけではなく、質にも注意したいところです。
十分な睡眠時間を確保していても、寝る前にスマートフォンを操作したり、激しく運動したりすると、睡眠の質が下がり寝不足になります。
要因④蓄積した疲れやストレス
疲労やストレスを溜め込むことでも、脂漏性脱毛症を発症しやすいとされています。
これは、蓄積した疲れやストレスによってホルモンバランスが崩れると、皮脂が過剰に分泌されるためです。
それだけでなく、自律神経の乱れから血管が収縮して、血液の流れも滞りがちになります。
頭皮には多くの毛細血管が分布しているため、血液の流れが悪くなれば、頭皮の環境は悪化し、髪の毛の成長に必要な栄養も十分に行き届きません。
さらに女性の場合は、妊娠・出産をはじめとするライフステージの変化でも、ストレスを抱え込んでしまうことがあります。
要因⑤女性ホルモンの減少
女性ならではの脂漏性脱毛症の要因としては、女性ホルモンの減少も関係しています。
女性は、月経期間や出産後、更年期に体内の女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンの量が増加するためです。
男性ホルモンの量が増えるとDHTとよばれる男性ホルモンが生成され、皮脂腺にあるホルモン受容体と結合します。
それによって、皮脂の分泌量が過剰になり、脂漏性脱毛症を引き起こすリスクが高まるというわけです。
脂漏性脱毛症を改善するために日常生活でできること
脂漏性脱毛症の発症が疑われる場合、少しでも症状を抑えるにはどうすればよいのでしょうか?
ここからは、普段からできるセルフケアの2つのポイントを紹介していきます。
簡単なものばかりなので、ぜひお試しください。
ポイント①正しいヘアケアを行う
適切なヘアケアは、脂漏性脱毛症の改善につながります。
頭皮を清潔に保つために、洗髪を1日1回行いましょう。
その際、爪を立てて頭皮をゴシゴシと強くこすると、頭皮に傷がつき、脂漏性脱毛症を悪化させるおそれがあります。
シャンプーをしっかりと泡立ててから、指の腹を使って優しくマッサージするように洗うのがコツです。
また、シャンプーやトリートメントの洗い残しがあると、毛穴が詰まる原因になるため、ぬるま湯で十分に洗い流してくださいね。
ポイント②生活習慣を見直す
脂漏性脱毛症を改善するには、生活習慣の見直しも大切です。
規則正しい生活を送って、健康的な身体づくりに取り組めば、身体の一部である髪の毛にも良い影響があるためです。
十分な睡眠時間を確保したうえで、運動や趣味などのリラックスタイムを積極的につくりましょう。
そうすることによってストレスを発散でき、ホルモンバランスを整えられるので、皮脂の過剰分泌を防ぐことにつながります。
また、脂質や糖質を多く含む食品は皮脂を過剰に分泌させるため、インスタント食品やファストフードなどはできるだけ避け、栄養バランスのとれた食事を意識することも重要です。
髪の毛の成長に関わる栄養素については、以下に詳しくまとめましたのでご覧ください。
髪の毛に良いとされる栄養素
脂漏性脱毛症を改善するためにも、髪の毛に良い栄養素を積極的に摂取することをおすすめします。
以下の表に、髪の毛の成長に関わる栄養素と、その栄養素が含まれている食材をまとめました。
【髪の毛の成長に関わる栄養素が含まれる食材】
栄養素 | 食材 |
たんぱく質 | 肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品 |
メチオニン | 肉類、魚介類、大豆製品、乳製品 |
亜鉛 | 牛肉、豚レバー、牡蠣、カシューナッツ |
ビタミンB6 | 牛レバー、まぐろ(赤身)、ピスタチオ |
ビタミンE | アーモンド、ドライトマト、モロヘイヤ |
鉄分 | 豚レバー、しじみ、小松菜、豆乳 |
これらの食材を食べたからといって、すぐに症状が改善されるわけではありませんが、頭皮の環境を健やかに保つためにも普段から栄養素にまで気を配りたいものです。
また、ビタミンB2には皮脂の分泌を抑制するはたらきがあるので、ビタミンB2を豊富に含むレバーや納豆、イワシなどを食べるのもよいでしょう。
脂漏性脱毛症の疑いがあるときはどうすればよいのか
脂漏性脱毛症の疑いがあるなら、脱毛の要因となっている脂漏性皮膚炎を皮膚科で治療し、その後専門のクリニックを受診することが改善の近道となります。
脱毛症はさまざまな原因が重なって発症しているケースが多く、原因によって適切な治療方法が異なるからです。
そのため、ヘアケアや生活習慣の見直しと並行しつつ、まず医師による診断を受けましょう。
「薄毛の悩みは、なかなか相談しづらい……」とお悩みの場合は、女性専門のクリニックもありますので、そちらを受診されてみてくださいね。
脂漏性脱毛症の治療方法
マラセチア菌が原因で脂漏性脱毛症を発症している場合、最初に脂漏性皮膚炎を治療するために、一般的にはステロイドや抗真菌薬を用います。
ステロイドには炎症を抑える作用がありますが、副作用もあるので長期間の使用には注意が必要です。
また、脂漏性脱毛症の症状が現れている場合、ほかの脱毛症も併発している可能性があります。
早期の完治を目指すには、専門のクリニックで診察を受けて原因を把握し、適切な治療を受けることが大切です。
当院では、患者様の後頭部や側頭部の髪の毛を、薄毛が気になる部分に移植する“自毛植毛”を治療方法としてご提案しております。
いくつかの術式があり、詳細は以下で説明しますのでご覧ください。
親和クリニックの自毛植毛
当院には、独自に開発した自毛植毛の術式があります。
それぞれの名称と特徴は、以下の通りです。
【親和クリニックの自毛植毛】
名称 | 特徴 |
MIRAI法
(Minimum Invasive and Rapid Improve) |
|
NC-MIRAI法
(ナチュラルカバーリング-ミライ法) |
|
United MIRAI法
(ユナイテッドミライ法) |
|
当院の自毛植毛は、手術による痛みや腫れも少なく、自然で美しいヘアスタイルに仕上げることが可能です。
安心して治療を受けていただけるよう、患者様にとって最適な治療方法をカウンセリングでご提案いたします。
脂漏性脱毛症の症状が現れたら、皮膚科での治療後に女性専門のクリニックに相談しましょう
本記事では、脂漏性脱毛症の症状と原因を、女性の方向けに解説しました。
脂漏性脱毛症は、皮脂の過剰な分泌によって引き起こされる、脂漏性皮膚炎に起因する脱毛症です。
直接的な原因はマラセチア菌の繁殖ですが、過度な洗髪や不規則な生活習慣、ストレスなどのさまざまな原因が関係していると考えられています。
原因が異なれば、とるべき治療方法も変わってくるため、皮膚科での治療後に専門のクリニックに相談し、治療を受けることが大切です。
もし、脂漏性脱毛症の症状が疑われる場合は、親和クリニック for レディースにご相談ください。
女性が抱える薄毛のお悩みを解決できるよう、丁寧なカウンセリングを徹底しております。
【女性の自毛植毛なら】親和クリニックforレディースにご相談ください。
医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。
親和クリニック【薄毛治療・自毛植毛専門】
部位・目的別 自毛植毛
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