女性の円形脱毛症とは?特徴や治療法

薄毛の症状は男性に起こるものだというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、女性でも男性と同様に髪の毛が薄くなる可能性は十分にあります。
薄毛の症状にはいくつか種類がありますが、『円形脱毛症』も男女ともにみられる症状の一つです。

そこで今回は、円形脱毛症とはどのような症状なのか、予防法や治療法とともに紹介します。
円形脱毛症の疑いがありご不安に感じられている方はご一読ください。

円形脱毛症とは



円形脱毛症とは、文字通り、円形の脱毛が生じる症状のことです。
脱毛している部位のことを脱毛斑(だつもうはん)といい、一般的には10円玉程度の脱毛斑ができることが多いです。
同じ円形脱毛症でも脱毛斑が1つの場合もあれば複数の場合もあります。

また、脱毛斑の境界線が比較的はっきりしているという点も円形脱毛症の特徴だといえます。

円形脱毛症は、これまでに頭皮になんの兆候もなかったにもかかわらず突然毛が抜けてしまうということが多いようです。
脱毛斑の周囲の毛を引っ張ると、痛みもなく簡単に抜けるような症状がみられるようになります。
さらに、抜けた髪の毛根が細くとがった状態になっていきます。

症状が軽微なものであれば自然に治る場合もありますが、なかなか治らない場合もあり、そのようなときは皮膚科で適切な処置をしてもらうという流れが一般的です。

円形脱毛症の種類

円形脱毛症は、基本的には10円玉程度の脱毛斑が局所的にみられるというものですが、症状の出方にいくつか種類があります。

単発型

突然、頭髪に円形または楕円形の脱毛斑ができるという、円形脱毛症のなかでは最も多くみられる代表的なタイプが単発型です。
発症年齢は関係なく、子どもから老人まで男女ほぼ同率で幅広くみられます。

単発型は、円形脱毛症のなかでも比較的軽度なものに分類されるため、半年~1年程度で自然に治ることも多いようです。

多発型

脱毛斑が2つ以上発生するタイプが多発型です。
最初は単発型の円形脱毛症だったにもかかわらず、時間が経つにつれ脱毛斑が増え多発型となる場合もあれば、最初から複数の脱毛斑ができるという場合もあります。

多発型の円形脱毛症は単発型と比べると症状としては強く、自然に治ることがあまりないため医師による診察と治療が必要です。
適切な治療を行っていても、完治までには半年~2年と時間がかかることがあります。

全頭型

脱毛斑が頭部全体に広がり、すべての頭髪が完全に抜け落ちてしまうものが全頭型の円形脱毛症です。
全頭型は脱毛斑の範囲が広いためなかなか治りにくく、長期にわたる治療が必要になります。

また、女性の症状として、同じく頭部全体の毛が抜け落ちてしまうものにFAGAがありますが、全頭型の円形脱毛症とFAGAはそれぞれ別のものです。
薄毛の症状が厳密にはFAGAなのか、それとも全頭型の円形脱毛症なのか最終的な判断は皮膚科医でなければ難しいですが、大きな違いの一つに進行のスピードがあります。

FAGAの場合は髪の毛が全体的に徐々に薄くなっていくのに対し、全頭型の円形脱毛症の場合は急性的に毛が抜け落ちてしまうという点が主な違いです。

蛇行型

円形脱毛症のなかには、脱毛斑が円形ではないものもあります。
蛇行型(だこうがた)の円形脱毛症では、後頭部から側頭部にかけて蛇が這ったようなかたちで脱毛斑が生じます。

こちらも脱毛の範囲が比較的広いため、治療に時間がかかることはもちろん、見た目が特徴的なのでストレスに感じてしまうという方も多いようです。

汎発型

頭髪のみならず、眉毛やまつ毛、体毛など全身の毛が抜け落ちてしまう場合も円形脱毛症に該当し、これを汎発型(はんぱつがた)といいます。
円形脱毛症のなかでもかなりの重症に該当するため、汎発型にまで症状が進行してしまう前に適切な治療を受けることが大切です。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の明確な原因は未だ特定されていません。
しかし、原因として考えているものはいくつかあるため、ここでは円形脱毛症の原因として有力だとされているものをいくつか紹介します。

原因①自己免疫疾患

近年、円形脱毛症の原因として有力視されているものが、自己免疫疾患です。

自己免疫疾患とは、本来ならば身体を守るためにウイルスや細菌などの異物を攻撃するはずの「免疫機能」が正常に働かず、自身の体を攻撃するようになってしまう疾患のことです。
結果、毛根が攻撃されることで円形脱毛症を発症してしまうというメカニズムが有力視されています。

自己免疫疾患には関節リウマチやバセドウ病など、いくつかの病気に細分化されますが、いずれの病気も男性よりも女性の患者のほうが多いという傾向もあります。
そのため、女性も十分薄毛になる可能性があるというわけです。

また、自己免疫疾患の具体的な原因は円形脱毛症の原因と同様にまだわかっていません。
ただし、ホルモンバランスの乱れや精神的なストレスがある程度関与している可能性はあるとされています。

原因②精神的ストレス

ひと昔前までは、精神的ストレスが円形脱毛症の主な円形脱毛症の原因だと考えられていました。
今でも「精神的ストレスを円形脱毛症の原因とすることは間違いである」というわけではありません。

ただ、厳密には「円形脱毛症の主な原因は自己免疫疾患で、精神的ストレスによって自己免疫疾患が引き起こされる可能性がある」といったほうが正しいでしょう。

原因③女性ホルモンの減少

円形脱毛症の原因として有力な自己免疫疾患は、男性よりも女性にみられる傾向があるため、女性ホルモンの減少が自己免疫疾患の原因ではないかとされています。

また、円形脱毛症と女性ホルモンの関係はそれだけではありません。
女性は、出産後に女性ホルモンが減少し、産後2,3か月頃から髪の毛が抜け始めるという『産後脱毛症』とよばれる症状が出ることがあります。
産後脱毛症の場合は髪の毛のボリューム感が全体的に減り、症状が出始めてから長くても1年で収まる傾向がありますが、なかには円形脱毛症の症状が出てしまう人もいるのです。

そのため、女性ホルモンが減少していく40代以上の方だけではなく、若い方でも産後なかなか抜け毛が止まらないという場合は円形脱毛症の症状が出る可能性があります。

原因④アトピー素因

本人もしくは家族が、アレルギー性の病気やアレルギーと深いかかわりのある物質を作りやすい体質をもっていることを、アトピー素因(そいん)といいます。
実は、このアトピー素因の有無も円形脱毛症とかかわりがあるとされているのです。

特にお子さまの場合はアトピーの症状と円形脱毛症を合併しているケースがよくみられます。

女性の円形脱毛症の予防法

円形脱毛症の明確な原因はまだわかっていないため、確実な予防法といえるものも今はまだありません。
とはいえ、日頃からいくつかのポイントを意識することで、円形脱毛症が起こってしまうリスクをある程度抑えることは可能です。

ここでは、円形脱毛症を予防するために意識したい3つのポイントを紹介します。

ポイント①ストレスをためこまない

ストレスが原因で免疫疾患が引き起こされることにより、円形脱毛症が発生する場合があります。
そのため、日ごろからストレスをためこまず、もしストレスを感じても適切に解消できる手段を見つけておきましょう。
たとえば、没頭できる趣味を見つけることや、お気に入りの公園で散歩をしてみることもよいかもしれません。

また、ストレスをためこまないためには十分に休養をとることも大切です。
できるだけ毎日規則正しい時間に、6~8時間程度は眠るようにしましょう。

ポイント②頭皮を清潔に保つ

頭皮が不潔だと、髪の毛が健康に育たなくなってしまう可能性があります。
そのため、毎日シャンプーで髪の毛を洗って頭皮を清潔に保つことも大切です。
特に女性の場合は髪の毛が長い方も多いため、しっかりと毎日のケアを行いましょう。

頭皮を清潔に保つことは重要ですが、朝シャンをされる方は要注意です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
【関連記事】
朝シャンで薄毛になるって本当?おすすめできない理由を解説

ポイント③健康的な食事を心がける

髪の毛は身体の一部です。
適切な栄養を取り入れることで健康的な身体が作られるため、円形脱毛症を予防するという観点でも栄養バランスのよい食事をとることは大切といえます。

また、髪の毛の成長によい影響を与える栄養素を積極的に取り入れてもよいでしょう。
たとえば、亜鉛やミネラル、タンパク質は髪の毛の成長を促すという役割があるとされているため、ぜひ日々の食事に取り入れてみてください。

「円形脱毛症かもしれない」と思ったときは?

円形脱毛症の疑いがあるときは、まずは皮膚科を受診しましょう。
薄毛治療専門のクリニックもあるため、脱毛の症状で皮膚科を受診することを意外だと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、円形脱毛症は皮膚科で診察される症状に該当し、ステロイドなどの皮膚科の薬で治ったというケースも多くあります。

ただ、皮膚科を受診しているにもかかわらず、3年以上経っても髪の毛が生えてこないといった場合は薄毛治療クリニックでの対応も可能です。

自毛植毛について、詳しくはこちらをご覧ください。
【関連記事】
自毛植毛とは?メリット6選と向いている人の特徴

クリニックでの治療方法

円形脱毛症の症状が出てから、3年以上同じ場所から髪の毛が生えてこないという場合は、薄毛治療クリニックで『自毛植毛(じもうしょくもう)』という治療を受けられます。

自毛植毛とは、ご自身の健康な髪の毛を脱毛部分に移植させるという治療方法です。
髪の毛の周辺の皮膚の細胞ごと植え付けるため、細胞が馴染みさえすれば、万が一そこから毛が抜けてもまた毛が生えるようになります。

円形脱毛症がなかなか治らない場合は自毛植毛の検討も

今回は、女性でも発症することのある円形脱毛症とはどのようなものなのか、基本的な概要を紹介しました。

円形脱毛症の症状は、軽度のものから完治に時間がかかるものまでさまざまな種類があります。
重症化すると、脱毛範囲が広がり、頭部全体の毛が抜ける場合もあります。

基本的には、まず皮膚科で診てもらうことになりますが、3年以上改善がみられない場合は薄毛治療クリニックで自毛植毛を行うという選択肢もご検討ください。

親和クリニックでは、自毛植毛をお一人お一人にあった施術で行っております。
まずはカウンセリング予約から、お気軽にご相談ください。

また、当院ではヘアライン矯正のご相談も受けて付けております。

女性の自毛植毛なら親和クリニックforレディースまで

【経歴】

医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。
タイトルとURLをコピーしました