自毛植毛で髪を抜いた部分は生えてくる?傷跡や痛みは?

薄毛治療の1つとして注目されている自毛植毛。
自毛植毛を検討されている方にとっては、自毛植毛のリスクについて十分に理解しておきたいところでしょう。

特に自毛植毛をすることで抜いた部分の髪は生えてくるか気になるかと思います。
また、手術したところの傷跡や手術後の痛みも気になるかと思います。
今回は自毛植毛で髪を抜いた部分は生えてくるのか、また傷跡や痛みはどうなのかを解説します。

そもそも自毛植毛とは

自毛植毛は薄毛治療の一つで、自らの後頭部・側頭部あたりの薄毛が進行しにくい部分の髪を、薄毛が進行している部分へ髪を移植することです。

自毛植毛は自分の髪を移植するものであるため、人口毛やウィッグなどとは異なり全体になじむので、見た目に違和感がないことが特徴として挙げられます。
また、自分の髪を移植することで移植先への拒絶反応が少なくなり、安定して移植先に定着します。

自毛植毛には2種類あり、FUT法とFUE法と呼ばれる手術方法があります。

自毛植毛で抜いた部分はどうなるのか

自毛植毛の手術後、新たに髪の毛は生えてくるのでしょうか。
また、抜いた部分の傷跡はあるのでしょうか、痛みは伴うのでしょうか。

自毛植毛の手術後の影響としては、FUT法、FUE法によって異なります。
ここからは、自毛植毛手術後の影響を、FUT法とFUE法の場合に分けてそれぞれ解説します。

FUT法での自毛植毛後

FUT法とは、後頭部の毛髪を皮膚ごと線状に切り取って移植する方法で、自然な仕上がりを追求した手術方法であり、FUE法と比較すると生着率が良いのが特徴です。

後頭部や側頭部のドナーを採取し、1つ1つのドナーの間に丁寧にメスを進めて採取していくという手術方法です。

傷跡や見た目

まず、FUT法の場合、
手術後には線状の傷ができますが、見た目に影響がないように傷跡を縫合し傷を目立たせなくしています。線状の傷痕部分には毛が生えません。

坊主頭や短髪の方は傷が見えてしまうこともありますが、ある程度髪の長さがある場合は見た目に影響しないでしょう。

手術後の痛み

手術はメスを使って皮膚を切り取りますが、手術中は麻酔をするため痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、手術後は痛みを伴うこともあるでしょう。

FUT法では切開をして縫合も行うので縫合した箇所に引きつれるような痛みが生じる場合があるのです。
また、FUTは施術からおよそ2週間以内に抜糸も必要なので、手術後しばらくは少しの痛みが伴います。

FUE法での自毛植毛後

FUE法とは、メスを使わずに株を繰抜いて移植する植毛方法です。
皮膚を切らずに専用の細いパンチでドナーを採取するため、傷跡が目立ちにくいというのが大きな特徴です。

FUT法と比較すると一度に採取できる株数も多く、毛根へのダメージが少ないので、特に女性におすすめの自毛植毛となります。

傷跡や見た目

FUE法の場合もFUT法と同様に、抜いた部分から新たな髪の毛は生えてきません。
手術後、髪を抜いた部分に点状で小さい傷跡ができますが、傷跡が小さいため坊主頭や短髪ではない限り目立つことはないでしょう。

しかし、FUE法では側頭部や後頭部の全体からまんべんなくドナーの採取を行うため、ボリューム感が少しだけなくなる可能性はあります。

手術後の痛み

FUT法とは違いメスを使用しないため、手術中の痛みはほとんどありません。
なお、手術後に関しても痛みを感じることはあまりないでしょう。

ただし、手術を行う際には局所麻酔を行うため、麻酔による副作用が出る可能性もあります。

自毛植毛で移植した髪の毛は抜け落ちる?

ここまでで、自毛植毛で抜けた部分の髪がどうなるかを解説してきましたが、移植した部分への影響はどうなるかが気になるところですよね?

移植した部分への影響として挙げられるのが、ショックロスと脱落です。
どちらも自毛植毛後に髪が抜けてしまう現象となりますが、ショックロスが一過性の抜け毛であるのに対して、脱落は抜けたまま回復しないという特徴を持っています。
それぞれもう少し踏み込んで解説します。

ショックロス

ショックロスとは、手術後に植毛付近の既存毛が短期的に抜け落ちてしまうことです。
手術から数カ月経過した頃に髪が抜け始めますが、一過性の現象なので後に回復します。
また、誰しもに起こる症状というわけではなく、人によって毛が抜け始める時期や抜ける量にも差異があります。

ショックロスが起きた場合でも、1年ほど経過すれば元に戻る確率が高いです。
ショックロスは一過性のものであり、髪の成長サイクルが進めばまた発毛が始まるのでご安心ください。

ショックロスの原因

ショックロスが起こる明確な原因は未だ判明しておりません。
有力なセオリーとしては、手術時に使用する麻酔やメスによって頭皮・毛根へのダメージが影響した結果、髪の毛が生え変わるサイクルに乱れが生じてしまうためなのではないかと言われております。

ショックロスが起きる確率

ショックロスは約20%の確立で起こり、特に女性になりやすいと言われております。

ただし、手術前にあらかじめショックロスが起こるかどうかを判断することはできません。
さらに、複数回に渡って手術をしたとしても、その時々で抜ける髪の量や抜け毛が発生する時期が変わることがあります。
例えば一回目の手術ではショックロスが起きなかったが、二回目の手術ではショックロスになったという症例も珍しくありません。

ショックロスの対処法

ショックロスの対処法は薄毛を隠すことで、薄毛の隠し方は主に2パターンあります。

1つ目の対処法はケラチンパウダーを使うことで、短期的なケアとして有効です。
ケラチンパウダーをふりかけ、短期的に髪にボリューム感を演出することができます。
パウダーと聞くと、毛穴への影響が気になるかと思いますが、ケラチンパウダーはひとつひとつが毛穴より大きくできているため、毛穴詰まりを起こすことはありません。

しかし、敏感肌の方は頭皮がかぶれる可能性があるので注意する必要があります。
ケラチンパウダーには刺激の少ないものもあるため、自身に合ったものを選びましょう。

2つ目の対処法はかつらや帽子を着用することです。
また、もともと髪が長い方は周囲の髪でカモフラージュすることもできます。

ショックロスの予防策

ショックロスの予防策としては、ミノキシジルや育毛剤を使用するのは良いでしょう。
ショックロスの原因は手術の影響から来ていると考えられているので、手術後に使うミノキシジルや育毛剤でショックロスを予防できる可能性は考えられます。
医学的に実証されている予防策ではないですが、症状の予防措置としては有効性があると考えられます。

脱落

脱落とは、手術後に、移植毛そのものが抜け落ちてしまう現象です。
ショックロスとは違い、脱落は抜けた髪がそのまま生えて来ないことが特徴として挙げられます。

自毛植毛の生着率とは植毛後の髪がきちんとなじむ確率のことを指します。
手術方法や医師の腕によって生着率は前後するものの、およそ9割というかなり高い確率で生着します。
しかし、逆に言うと5%~10%で脱落が起きてしまうということになります。

ショックロスと異なるポイントは、症状が起こる場所と髪の回復の有無です。
脱落は移植毛そのものが抜けるのに対し、ショックロスは移植毛の付近にある既存毛が抜けます。
また、脱落は髪が抜けたら新しく生えることはないですが、ショックロスはあくまで一過性の抜け毛のため回復します。

脱落の対処法

脱落の可能性は5%~10%とかなり低いですが、やはり確実に防ぎたいところです。
脱落を防ぐためにできることは3つあります。

1つ目の対策は、頭皮環境を清潔に保つことです。
皮脂や埃などの汚れで毛穴が詰まってしまっていたり、頭皮に雑菌が繁殖してしまったりしていると自毛植毛後の生着率を引き下げる要因になります。
頭皮の状態を良好に保つためには頭皮への刺激が強すぎないシャンプーを使用し、優しく丁寧に洗うことが大切です。

2つ目の対策としては、頭皮のマッサージを行うことが挙げられます。
頭皮のマッサージを行うと、血行が良くなり、髪を育てるために必要な栄養素が毛根に行き渡りやすくなります。
マッサージは習慣化することで脱落の予防につながるでしょう。

3つ目の対策は、手術後しばらくは極力患部に触れないことです。
自毛植毛の手術後は、頭皮が全体的にダメージを負っていますが、中でも移植した部分の髪は頭皮になじもうという働きをしています。
患部のかさぶたが自然に取れるまでは、極力触れないことを徹底しましょう。

自毛植毛で抜いた部分の毛は生えないが見た目に大きな変化はない

いかがでしたでしょうか。

自毛植毛で抜いた部分の髪は生えてはこないものの、見た目の影響はほとんど出ないように施術されることがご理解いただけたかと思います。
また、手術した箇所の傷跡や手術後の痛みに関しても、FUT法とFUE法の両手術方法ともに大きな影響が出るものではないことがわかりました。

髪の毛を移植した部分への影響としてはショックロスと脱落があります。
ショックロスは約20%の確率で起きるものですが、治るものなので不安に感じる必要はありません。
一方、脱落は約5%~10%の低い確率で起きるものですが回復するものではありません。

しかし、頭皮のケアをしっかりと行えば回避することのできる症状なので、しかるべき対策を取りましょう。

親和クリニックでは「最小の傷・痛み」「最速の植毛技術」「最適なスタイルの実現」をモットーに女性の薄毛を治療しています。
女性で自毛植毛に興味のある方は、ぜひ親和クリニックにご相談ください。

親和クリニックでは、自毛植毛をお一人お一人にあった施術で行っております。
まずはカウンセリング予約から、お気軽にご相談ください。

また、当院ではヘアライン矯正のご相談も受けて付けております。

女性の自毛植毛なら親和クリニックforレディースまで

【経歴】

医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。
タイトルとURLをコピーしました