自毛植毛はアフターケアが肝心

薄毛の症状は、女性にとっても深刻なものです。育毛治療で改善が難しいときには、自毛植毛という選択肢もあります。
自毛植毛は人工の毛を巻きつけ、薄毛に見える部分を改善する増毛に比べ、自分の生きた髪の毛を薄毛の箇所に移植することで薄毛を改善するため、根本的な解決となり、半永久的な効果が得られます。

ただ、この自毛植毛の場合は手術というアプローチで行われますので、いくつか注意が必要です。ここでは手術前の準備やアフターケアなど、自毛植毛にトライする際に知っておきたい情報をご紹介していきます。

自毛植毛後の生着率を上げる手術前の注意点

自毛植毛の効果は、手術前の生活の仕方によっても変わってくることがあります。
自毛植毛のメリットを最大限に得るためには、実のところ手術前の心がけが大切です。
アフターケアだけでなく、手術前の注意点もしっかりと押さえておくことがおすすめです。

自毛植毛の手術は、術式によってメスやパンチなどで皮膚に傷をつけることになります。
こういった外科的なアプローチでは、若干の出血が付き物ですよね。従って手術前は、当日の出血を抑えられるような工夫をするのがポイントになります。
出血量を増やしてしまうのが、例えばアルコールや服用している薬の影響です。

アルコールは血流を良くする作用があるため、手術前に飲むのは避けるのがベターです。また他にも、高血圧の時に服用する血圧をサラサラにする薬や、ミノキシジルタブレットのような薬を使用している際も、手術前に飲んで良いかどうかをドクターに確認しておきましょう。

また、自毛植毛は外科的な手術を行うため、術部は清潔である必要があります。もちろん手術前に消毒なども行いますが、日常的にシャンプーを行い清潔な状態で手術に臨むようにしましょう。

自毛植毛後は正しいアフターケアで最大限の植毛効果を

この自毛植毛の生着率は、アフターケアにも左右されます。生着率を上げるためには、正しい方法でアフターケアを行うことが非常に大切です。
アフターケアの方法を誤ると、生着率が下がってしまうこともあり得ます。従って、手術後はクリニックの指示を守り自毛植毛の効果を最大限に得られるようにしましょう。

自毛植毛手術の当日は、シャンプーをすることができません。
当日はまだ傷口が十分に塞がっていないため、水に濡らすと感染症のリスクもあります。手術を受けた日はできるだけ傷口に刺激を与えないように過ごしましょう。

手術翌日の夜から、軽いシャンプーがスタートできるようになります。

傷口に干渉しないよう注意しなければなりませんが、手術をした部分以外の場所は通常通り洗髪をすることができます。
また傷口の部分は、先に桶などでシャンプーを泡立て、傷口の上にのせるようにすることで洗うことができます。
すすぐ時は、頭皮に刺激を与えることは避け、水圧が弱めのシャワーなどを利用して優しく髪を洗うのが最適な方法といえます。
ドライヤーを使用する時も、風が強すぎないように風量を調節するのがベストです。
術後1週間ほど経つと傷口も大分治ってきますので、徐々に指を使ったシャンプーができるようになります。

ただ、この時期も頭皮に強い刺激を与えるのはご法度です。マッサージなどはせずに軽く表面を洗うだけにとどめましょう。2週間程度経過すれば、ほぼいつも通りのシャンプーができます。

自毛植毛後のシャンプー以外の日常生活の制限

ここまでで、自毛植毛の生着率を上げるためにシャンプーに気をつかうことを解説してきました。
しかし、実はシャンプー以外にも手術後1週間は注意しなくてはいけない点がいくつかあります。

ここからは、自毛植毛の生着率を上げるために日常生活の中で注意したいポイントを4つ解説します。

注意点①タバコを吸う

自毛植毛の手術を行った後は、生着率を上げるためにとタバコを吸うことを控えるよう案内するクリニックもあるようですが、親和クリニックではそこまで厳密に禁止していません。
ただ、これまでお話したように自毛植毛は外科的治療となりますので、手術後は傷口ができます。
タバコを吸うことで傷口の治癒は遅れるので、できれば手術の傷が安定するまで一週間くらいは控えめにするのが良いでしょう。

注意点②睡眠

自毛植毛の手術後で気を付けたいポイントの1つとして、枕があります。
自毛植毛を受けた後は頭皮に負担をかけないことが必要となりますが、柔らかい枕を使用していると、寝ている間に頭皮がこすれてしまうことがあります。

そのため、手術の後は少し固めの枕を使うことがポイントになります。
また、枕が高いほど麻酔手術の影響を軽減することができるという効果もあります。

自毛植毛後の睡眠では、枕だけでなく寝る際の姿勢にも注意が必要です。
術後すぐの移植した髪の毛はまだ生着していないので、刺激は出来るだけ与えないようにする必要があります。多くの方は頭頂部から前頭部に植毛をされますが、その際は枕などでこすれないように、仰向けで寝るようにするといいでしょう。

注意点③スポーツ

自毛植毛を行ってから1週間ほどは、運動をひかえることをおすすめします。
理由としては、運動により体の血流がよくなってしまうと傷口が開いてしまう可能性があるからです。

ウォーキングなどの軽い運動は、1週間後くらいから始められます。
激しい運動や水泳を行う場合は2週間を目安に状態を見ながら無理をしないように始めましょう。

また、仕事で体を使う必要がある方もいらっしゃるかと思います。
一般的なデスクワークであれば手術の翌日から仕事をしても問題ありませんが、立ち仕事や力仕事をする場合、数日は控えた方がいい場合があります。

もしご不安がある場合は、医師が丁寧に説明いたしますので、ぜひ気軽にご相談ください。

注意点④スタイリングやファッション

自毛植毛を受けた後の頭皮は、非常にデリケートな状態となっています。
頭皮になるべく刺激を与えないためにも、移植した箇所に直接帽子が触れたり、帽子と移植毛が密着した状態で擦れたりしないようにする必要があります。
対策をとって帽子をかぶるのは問題ありませんので、術後の傷跡や赤味が心配な方はご利用ください。
当クリニックでも、手術後にニット帽をお渡ししております。

植毛後のスタイリングについては、ムースなどの整髪料を使った毎日のスタイリングは、3~4日後から開始ができますが、まだ頭皮がデリケートな状態ですので、多量に頭皮につくような使い方はしないよう注意してください。
また、整髪料をお使いの際は必ず毎日洗髪を行い、就寝時に整髪料が残っていないよう心掛けるようにしましょう

植毛した髪の毛は自分の髪の毛なので、カラーリングやパーマもご自由に行うことができます。
ただし、植毛直後の頭皮は不安定になるため、頭皮に大きな負担がかかるようなブリーチやカラーリングはおおよそ術後1か月程度は間隔をあけるようにしてください。

自毛植毛後に髪が生着するまでの期間

自分の毛根を移植することで、気になる薄毛の部分に新たに毛を生やすのが自毛植毛のアプローチです。
薄毛になっている部分は、毛根の活動そのものが弱くなっているケースが多いです。
このような部分に健康な毛根を移植してあげることで、再び毛が生えてくるようになります。

自毛植毛には、皮膚を大きく切り取って毛根を採取する方法と、1毛穴単位で皮膚をくりぬく方法などがあります。いずれの方法も、移植した毛根が生着することで再び毛が育つようになるわけです。
こういった自毛植毛のメカニズムを知っていると、焦らずに自毛植毛後の状態を見守ることができますよ。

完全に移植した組織が生着するまでの期間は、72~96時間です。きちんと毛根が生着すれば、毛の生えかわりの周期に従って、毛が再生されてきます。移植した毛根を順調に生着させる上でも、手術後の1週間は大変大切な時期と言えるのです。
また、タバコを吸うことで傷口の治癒が遅れるためアフターケアには注意しましょう。

この時期にタバコを吸って傷口が開いた場合や何らかの理由で生着が妨げられると、せっかくの自毛植毛の効果がスムーズに得られなくなります。
生着率を決める時期であるだけに、日常生活の注意点などはしっかりと守る必要があるでしょう。

移植という方法で行われる自毛植毛の場合、健康な毛根が生着して初めて効果が得られます。
アフターケアが大切と言われている背景には、こういった移植のメカニズムが関係しているわけです。

自毛植毛後に起こる初期脱毛(ショックロス)とは

自毛植毛をした後に、時に見られるのがショックロスと呼ばれる初期脱毛の症状です。
ショックロスは、一般的に自毛植毛の手術を受けた後、しばらく経ってから生じてきます。
数週間から数か月後と、症状が現れる時期には個人差がありますので、手術を受けた場合は状態の変化に目を配っておきましょう。

初期脱毛は、移植した毛根の毛周期が乱れることで起こります。
ワンサイクルほど早く毛周期が進んでしまい、毛がいったん抜け落ちてしまうのが初期脱毛が生じる理由です。

毛根では、成長期や休止期、退行期といった3つの時期を経て毛の再生が行われています。
移植後、成長期から毛周期のサイクルがスタートすればすぐに毛が生えてきますが、ショックロスが起きた場合は休止期や退行期となるため、毛が抜けるという症状が出ます。
このような時期に入った場合でも、毛周期のサイクルが成長期になれば、再び毛が生えてきますので特に心配はありません。
従って、ショックロスと思われるような症状が出ても慌てず受け止めましょう。

ドクターの診察を受けるなどの対策をとれば、その時点の状態を正確に診断してもらうことができます。
あまり長期間毛が生えてこないような場合は、自毛植毛が成功したかどうかをクリニックで確認しておいた方が良いでしょう。アフターケアを工夫することで、初期脱毛の症状も早めに改善できる場合があります。

効果がイマイチだった場合は再手術も可能?

万が一、自毛植毛の効果が見られなかった場合には、手術を受けたクリニックで相談をしてみましょう。

このような場合には、再手術という方法も時に可能です。
一度自毛植毛を受けたところに再び移植をするときには、大体半年以上は間をあける必要がありますが、多くの場合、再手術は不可能ではありません。
ただ、一度移植をしているため、状態をよくチェックして手術の方針を決める必要が出てくるでしょう。

自毛植毛の範囲を広げたい、といった場合は、半年程度経てば次の手術ができるケースが少なくないです。
広い範囲に自毛植毛を希望している場合、一度に手術をするのは負担になります。
そのため、ドクターの方針によっては何回かに分けて計画的に自毛植毛を進めるケースもあります。どの程度の期間を置いて再手術を受けるべきかは、その方の状態によってケースバイケースです。

頭皮や薄毛の状態などをドクターが診察した上で、ベストな方法を提案するのがクリニックの植毛治療の進め方です。
自毛植毛を行うクリニックは増えていますので、治療効果に満足できないときにはクリニックを変えるということも、もちろん可能です。
当院ではセカンドオピニオンも行っていますので、他のクリニックで行った植毛の結果にご満足いかない場合はお気軽にご相談ください。

 

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自毛植毛のアフターケアについてのまとめ

自毛植毛のアフターケアは頭皮への刺激をなるべく抑えることや、タバコを控えて傷口の治癒を早めることが重要です。
ここで取り上げたようなポイントを押さえておくと、自毛植毛を受ける際にきっと役立ちます。
アフターケアは、ちょっとした心がけで行うことができますので、これから自毛植毛にトライしてみたい、と考えている方はぜひご紹介した情報を参考にしてください。

手術という方法でアプローチをしていく自毛植毛は、治療を受けるに当たっても少し勇気が必要になりますよね。
しかしながら、得られる効果は他の育毛方法に比べて遥かに高いというメリットがあります。

ドクターのアドバイスを守っていれば、手術後のトラブルも非常に少なくなります。
アフターケアを徹底することが、リスクを抑えて自毛植毛を成功させるための1つの鍵となってくるでしょう。

親和クリニックでは、自毛植毛をお一人お一人にあった施術で行っております。
まずはカウンセリング予約から、お気軽にご相談ください。

また、当院ではヘアライン矯正のご相談も受けて付けております。

女性の自毛植毛なら親和クリニックforレディースまで

【経歴】

医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。
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