投稿日:2023年1月15日
更新日:2024年10月22日

FAGAが起こる原因とは?症状を緩和させる治療方法も紹介

Last Updated on 2024年10月22日 by shinwa-ladies.jp

「最近、髪にボリュームがなくなった気がする」「以前よりも薄さが目立つ」とお悩みではありませんか?
もしかすると、その症状はFAGA(女性男性型脱毛症)によるものかもしれません。

そこで今回は、FAGAが起こる原因を、進行パターンや治療方法とともに解説します。
薄毛の悩みを解消して、より充実した毎日を送りたい女性は、ぜひご覧ください。

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FAGAとは?

FAGAとは、女性に起こりうる薄毛の症状の一つです。
“女性男性型脱毛症”ともよばれており、発症すると、頭頂部や生え際付近の髪の毛が抜けて、全体的にボリュームが減るのが特徴です。

詳しくは後述しますが、発症の原因はホルモンバランスの乱れや栄養不足など、多岐に渡ると考えられています。
「抜け毛が増えたな……」と感じたら、FAGAを発症しているおそれがあるため、一度病院を受診しましょう。

AGA(男性型脱毛症)との違い

薄毛に悩む方のなかには、“AGA”という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
“男性型脱毛症”ともいわれるAGAは、主に男性にみられる薄毛の症状のことです。

そんなAGAを、女性が発症した場合にFAGAと呼び名が変わりますが、この2つには少々違いがあります。

【FAGAとAGAの違い】

FAGA AGA
症状の現れ方 髪全体のボリュームが減る 頭部の一か所で薄毛が目立つ
発症する時期 成人期以降にみられる傾向にある 思春期以降にみられる傾向にある

上記からも、FAGAとAGAの違いが伝わるでしょう。

ここで覚えておいていただきたいのが、発症する時期には個人差があることです。
女性でも10代から薄毛が気になり始める方もいらっしゃいますし、50代を過ぎてから薄毛が気になり始める男性もいらっしゃいます。
成人期や思春期に突入したら、必ず髪の毛が薄くなるわけではありませんので、これらは、あくまでも目安であることを心に留めておいてください。

FAGAの主な症状

FAGAの主な症状は、大きく2つに分けられます。
なお、どちらの症状も髪質や毛量により、現れ方が異なります。

分け目が目立つようになる

まず、FAGAの症状として、髪の分け目が目立つ状態になることが挙げられます。

髪の毛が抜けてボリュームダウンしたり、髪の毛一本一本が細くなったりすると、地肌が透けて見えるようになります。
そうなると、髪の分け目が目立ってしまうのです。

分け目が目立つと、実年齢よりも老けて見られる機会が増えるかもしれません。

頭のシルエットが細くなる

FAGAを発症すると、毛量が減るため、頭のシルエットが細くなるといえます。
具体的に言うと、帽子を脱いだ直後のようなペタッと潰れたかたちになります。

たとえ地肌の透け感が気になっていなくとも、髪にボリュームがなくなると、頭のシルエットに影響が出てきてしまうものです。
特に、髪の毛が比較的太い方や、毛量が多い方は、分け目や地肌の透け感よりも前に、見た目の変化が気になり始める傾向にあります。

FAGAが起こる原因

医学的には、FAGAが起こる原因がまだ解明されていないものの、あらゆる要素が絡み合うことで、発症すると考えられています。

ホルモンバランスの乱れ

FAGAを発症する原因の一つには、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。

ホルモンバランスの乱れとひと口に言っても、その要因はいくつかあります。

【ホルモンバランスが乱れる要因】

  • 加齢
  • ストレス
  • 過度なダイエット
  • 生活習慣の乱れ

上記をご覧いただくと、何気ない日常のなかに、ホルモンバランスが乱れる要因が潜んでいることがうかがえるでしょう。
こうした要因によって女性ホルモンが減り、男性ホルモンが増えたときに、FAGAが起こる可能性が高まると考えられています。

遺伝

ご家族に、髪の毛が薄い方がいらっしゃる場合は、FAGAを発症する可能性が高いといえます。

FAGAを含む薄毛の症状は、男性ホルモンのテストステロンが変性したときに起こると考えられています。
この変性が起きなければ、通常、髪は影響を受けません。

しかし、テストステロンが、頭全体に存在する“5αリダクターゼ”という酵素と結びついてDHTに変性すると、薄毛を引き起こします。
というのも、DHTには、髪の毛の成長をストップさせるよう指示を出すはたらきがあるためです。

この男性ホルモンの変性の引き金となる5αリダクターゼは、優性遺伝によって伝わります。
そのため、血縁者に薄毛の方がいる場合は、子どももFAGAを発症する確率が高くなるわけです。

栄養不足

女性の場合は、体型を維持するために、食事に気を遣う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
栄養バランスの良い食事をとっているぶんには問題ありませんが、偏った食生活は、薄毛のトリガーとなりえます。

たとえば、ダイエットを頑張りすぎて、食べる量や摂取カロリーが著しく少なくなると、頭皮まで栄養を届けられません。
こうなった場合は、髪の毛が十分に成長できずに途中で抜け落ちてしまったり、そもそも生えにくくなったりと、薄毛につながります。

睡眠不足

睡眠不足に陥ると、髪の毛の成長にも欠かせない“成長ホルモン”が分泌されずに、FAGAによる薄毛を引き起こすことがあります。

成長ホルモンは、午後10時から午前2時までの4時間に、分泌量が上昇するといわれています。
仕事や遊びで、この時間帯に眠れていないと、髪がうまく育たず、ひいては薄毛を発症してしまうのです。

したがって、丈夫で健康的な髪の毛を育むためには、睡眠をとる時間を意識しておきたいところです。

ストレスによる自律神経の乱れ

ストレスの抱えすぎによって自律神経が乱れ、血液の巡りが悪くなることでも、FAGAが起こると考えられています。

血流が滞っていると、身体の至るところに影響が及びますが、それは髪の毛も例外ではありません。
頭皮や髪の毛に栄養を運べなくなれば、そのぶん薄毛の症状が進行してしまいます。

ですから、薄毛の症状を緩和させ、心身ともに健康的に過ごす意味でも、日頃から適度にストレスを発散しておくのがベターです。

身体の異常

身体に、なんらかの異常が生じているときにも、FAGAの症状がみられることがあります。
反対に、これまで元気に過ごしていたにもかかわらず、急に髪の毛の薄さが気になりだしたときは、病気にかかっている可能性が高いといえます。

薄毛と関係のある身体の異常として挙げられるのは、膠原病(こうげんびょう)や橋本病などの疾患です。
これらの疾患にかかると、代謝が落ちて血流が滞るため、髪の毛が栄養を吸収できなくなってしまいます。

また、女性が悩まされることの多い貧血も、薄毛の引き金となる疾患の一つです。
血液の濃度が薄くなる貧血では、全身に十分な酸素を運べなくなります。
酸素が行き渡らなくなった結果、頭皮の環境が乱れ、薄毛や抜け毛につながってしまうのです。

身体の異常は、髪への問題だけではなく、命に関わる症状を起こしかねません。
ですから、「なんだかいつもと違うな……」と思われたときは、放置せずに病院を受診しましょう。

FAGA特有の進行パターン

FAGAの進行パターンは、大きく3つに分類されます。
症状の軽さにかかわらず、髪の薄さや抜け毛が気になったら、早めに病院を受診するのが望ましいです。

ルードウィッグ型

FAGAの進行パターンのなかでも、多くみられるのがルードウィッグ型です。
頭頂部から後頭部までの範囲で薄毛が目立つのが特徴で、以下のように、3つの進行度合いに分けられます。

【ルードウィッグ型の進行度合い】

分類 薄毛の状態
Ⅰ型
  • 頭頂部が全体的に薄くなる
  • 多くの場合、自覚症状がない
Ⅱ型
  • Ⅰ型よりも頭頂部の薄毛の範囲が広がる
  •  ご自身でも気がつく程度まで髪が薄くなる
Ⅲ型
  • 正面から少しずつ後退していく
  • 頭頂部の地肌が露出することがある

このように、ルードウィッグ型では、徐々に髪全体のボリュームが減って、地肌の透け感が目立つようになります。

ハミルトン型

FAGAの進行パターンとして、ハミルトン型といわれるタイプも挙げられます。

ハミルトン型では、生え際にそり込みが入ったかのように薄毛が進行します。
いわゆる“M字型”に近いかたちで、生え際の両端における髪の毛が薄くなるのが特徴です。

クリスマスツリー型

クリスマスツリー型は、初期段階でも薄毛が目立つ傾向にある、FAGAの進行パターンです。
生え際から頭頂部に向かって髪の毛が薄くなり、まるでクリスマスツリーの枝のように地肌が透けることから、この名前がつけられました。

なお、クリスマスツリー型は、FAGAによる薄毛のなかでも、あまりみられません。

FAGAの治療方法

ここからは、薄毛治療のクリニックで受けられる、FAGAに有効な4つの治療方法を紹介していきます。

自毛植毛

まず、FAGAを含む女性の薄毛治療として挙げられるのが、自毛植毛です。

自毛植毛とは、ご自身の後頭部、もしくは側頭部に生えている健康な髪の毛を、薄毛が気になる部分に移植する治療方法です。
ご自身の髪の毛を移植するため、拒絶反応が起こりにくく、違和感のない仕上がりとなります。

さらに、髪の毛を皮膚組織ごと採取することから、生着後は自然と生え変わります。
生着まで少々時間はかかるものの、一度手術を受けるだけで、メンテナンスせずに効果を実感しつづけられるのが、自毛植毛の魅力です。

親和クリニックforレディースで実施している自毛植毛では、痛みや出血を最小限に抑えるために、極細のパンチブレードを使用しています。
傷跡も目立ちにくい手術となっておりますので、気になる方は、まず無料カウンセリングにお越しください。

メソセラピー

メソセラピーは、女性の薄毛に有効な成分を、頭皮に浸透させる治療方法です。
針を使って、頭皮に有効成分を直接届けるため、比較的短い期間で効果が実感できるといわれています。
しかし、頭皮に針で穴を開けることになりますから、痛みや腫れが出る可能性が高く、抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方でもメソセラピーを受けられるよう、親和クリニックforレディースでは“ノーニードル発毛メソセラピー”という治療を実施しています。
ノーニードル発毛メソセラピーでは、針を使わずに特殊な電圧を用いるため、痛みに弱い方でも安心して治療をお受けいただけます。

内服薬

FAGAの治療には、内服薬が処方されることもあります。
内服薬には、髪の毛の成長に必要な栄養素を含んだ“パントガール”を用いるのが一般的です。

パントガールには、髪の栄養となるビタミンB1や、丈夫な髪の毛を生成するケラチンなどの成分が含まれています。
髪の毛にうれしい成分ばかりですので、長期間の服用により、薄毛の悩みを解消できるわけです。

外用薬

FAGAの緩和を目指し、髪が薄くなった部分に薬を塗って治療するという方法もあります。

外用薬を用いた治療では“ミノキシジル”という成分が、女性の薄毛を緩和させる鍵となります。
というのも、ミノキシジルには、抜け毛の抑制や発毛の促進といった効果が期待できるためです。

外用薬はパントガールと併用し、体内外から髪の毛が薄くなっているところにアプローチするのが一般的です。

「FAGAかもしれない……」と思ったときは?

FAGAによる薄毛は、時間が経てば経つほど進行してしまいます。
ですから、少しでも「もしかしたらFAGAかも?」と思われたら、先延ばしにせず早めに病院を受診するのがベターです。
初期段階であれば、比較的簡単な治療で済むがゆえに、費用も抑えられますし、スピーディーに薄毛の症状を緩和できます。

一方で、FAGAの症状がある程度進行した状態で治療を開始すると、そうはいきません。
初期段階で治療を受ける場合と比べて、症状が緩和するまでには時間を要しますから、そのぶん費用もかさみます。
そうならないためにも、早期に治療を受けましょう。

FAGA以外の薄毛の症状

女性に起こりうる薄毛の症状は、FAGAだけとは限りません。
ここからは、FAGA以外で、女性が発症する薄毛の症状をお伝えします。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は、あらゆるシーンで、髪を結ぶ機会の多い女性に起こる症状の一つです。

髪の毛が強く引っ張られるような髪型を続けることによって負荷がかかり、発症するといわれています。
たとえば、オールバックのポニーテールのように、前髪を後ろに引っ張る髪型を続けると、高い頻度で生え際の髪の毛が抜けることがあります。

牽引性脱毛症による薄毛は、ヘアスタイルの変更や頭皮マッサージなどで対処できるため、日頃からご自身でもケアしておきたいところです。

産後脱毛症

出産後にホルモンバランスが乱れて、髪が抜けてしまうのが、産後脱毛症です。
抜け毛がみられ始める時期には個人差がありますが、出産してから2~3か月を経過したタイミングで自覚する方が多いとされています。

産後脱毛症は、出産後に高い確率で発症するものですので、あまり気にする必要はありません。
体力が回復するとともに、もとの髪の状態を取り戻せます。

しかし、出産後、1年が経過しても抜け毛の症状が治まらない場合には、一度、病院を受診してください。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、皮脂の過剰分泌が引き金となる“脂漏性皮膚炎”が原因で発症します。

皮脂が過剰に分泌されると、頭皮のべたつきやかゆみ、赤みなどのトラブルが起こります。
こうした皮膚の炎症を放置した結果、頭皮の環境が悪くなり、抜け毛やフケなどの症状が現れるのです。

脂漏性脱毛症を治療する際は、皮膚科で頭皮の炎症をみてもらうのが先決です。

ひこう性脱毛症

頭皮のかゆみや大量のフケとともに、髪の毛が抜ける場合は、ひこう性脱毛症の疑いがあります。

ひこう性脱毛症は、思春期を迎えた男性に多くみられる症状ですが、女性にも起こりえます。
主な原因は、ヘアカラーの繰り返しや、過剰な洗髪などによる頭皮へのダメージです。
そのほか、ストレスや自律神経の乱れも、ひこう性脱毛症の引き金となります。

円形脱毛症

頭の一部で円形状に髪が抜ける症状を、円形脱毛症といいます。

円形脱毛症が起こる原因は、ストレスや遺伝、自己免疫異常などが関係すると考えられています。
なんの兆候もなく、ある日突然髪の毛が抜けることが多いものの、時間とともに自然治癒するのが一般的です。

しかし、症状の度合いや進行スピードによっては、治りが悪い場合も少なくありません。
ですから、「円形に髪の毛が抜けている!」と気づいたときは、放置せずに手を打つのが賢明です。

FAGAはあらゆる原因が絡み合って起こる

今回は、FAGAが起こる原因を詳しくお伝えしました。

FAGAは、ホルモンバランスの乱れや、栄養不足、ストレスなどのあらゆる要素が、トリガーとなって発症すると考えられています。
髪のボリュームが減り、徐々に薄毛が進行するといわれているため、症状が悪化する前に病院を受診しましょう。

なお、FAGAの治療方法には、自毛植毛やメソセラピーなどがあります。

親和クリニックforレディースでは、スピーディーで痛みの少ない自毛植毛を実施しています。
当院は、FAGAをはじめとする、薄毛の症状に悩むすべての女性の味方です。
気になる薄毛の症状があるときは、お一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。

音田正光

【経歴】

医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。

部位・目的別 自毛植毛

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