女性に多いびまん性脱毛症とは?原因と治療方法

「髪全体のボリュームが減ってきた」とお悩みの女性もいるのではないでしょうか。
もしかするとその症状は、びまん性脱毛症かもしれません。

そこで本記事では、女性に多いびまん性脱毛症の原因や自分でできる予防法、治療方法を紹介します。
髪のボリュームでお悩みの女性は、ぜひ参考にしてください。

びまん性脱毛症の症状

びまん性脱毛症は、女性に多く見られる薄毛の症状です。
男性特有の薄毛の症状であるAGAは部分的に薄毛が進行するものであるのに対して、びまん性脱毛症は全体的に髪が薄くなるという特徴があります。

また、女性の男性型脱毛症であるFAGAと症状が似ていて、個人では区別が難しい症状になります。

びまん性脱毛症のセルフチェックの方法

「もしかしたらびまん性脱毛症なのかも」と悩んでいる方で、下記の項目に当てはまる人はびまん性脱毛症の可能性があります。

びまん性脱毛症のセルフチェック項目

  • 髪のボリュームが減った
  • 地肌が透けて見えるようになった
  • 髪の毛が細くなった
  • 分け目が広がってきた
  • 抜け毛が増えた
  • 髪の伸びが遅くなった

ただし、上記の項目はあくまでもびまん性脱毛症かどうかを判別するための目安です。
正確な判断は医師でなければ下せないため、上記の項目に一つでも当てはまる場合はクリニックに相談しましょう。

びまん性脱毛症の5つの原因

びまん性脱毛症の明確な原因は解明されていませんが、有力な原因とされているものは、主に5つあります。

原因①ホルモンバランスの乱れ

びまん性脱毛症は、加齢によりホルモンバランスが乱れる30代後半の女性が発症するケースが多いです。
しかし、偏った食生活や睡眠不足によるホルモンバランスの乱れによって20代の女性でも発症する可能性があります。

また、出産によってもホルモンバランスの乱れからびまん性脱毛症は起きます。

ホルモンバランスが乱れることによって髪の成長に必要な栄養素が届かなくなり、びまん性脱毛症に繋がるのです。

原因②貧血

髪の成長には鉄分と酸素が必要なので、鉄分不足による貧血も薄毛の原因の1つです。
貧血は体内の鉄分が不足し、鉄分をもとに作られるヘモグロビンの血中濃度が下がることで起きます。
ヘモグロビンには酸素を運ぶ働きがあり、不足することで頭皮まで十分な酸素が行き渡らなくなるため、髪を作る材料が足りなくなってしまいます。

原因③甲状腺疾患

首にある甲状腺から分泌されるホルモンは、新陳代謝を促進させ髪を成長させる役割を担っているため、髪の発育にはかかせません。

そのため、甲状腺疾患によりホルモンの生成が低下すると髪の栄養が足りなくなり、全体の髪が薄くなりやすくなります。

原因④栄養不足や無理なダイエット

髪の毛を成長させるには、髪の生成に必要なたんぱく質・ビタミン・亜鉛の3つをバランスよく摂る必要があります。

髪は、毛乳頭細胞が毛母細胞に分裂の指令を出すことで作られます。
そのため、毛乳頭細胞の動きが栄養不足によって鈍くなることで髪の作られる量が減り、びまん性脱毛症に繋がってしまうのです。

無理なダイエットをして極端に食事制限を行っている方は、特に注意しましょう。
適切な栄養を取ることができないため、びまん性脱毛症になってしまう可能性があります。

原因⑤誤ったヘアケアによるダメージ

ヘアケアを行うことで頭皮の詰まりを改善、予防できるため薄毛対策にも効果があります。
しかし、ヘアケアそのものを誤った方法や過剰に行うことによって、逆効果になる場合があるため注意が必要です。

たとえば、シャンプーの際にゴシゴシと強く洗ってしまうことや1日に何度もシャンプーを行うことが挙げられます。
強く洗うことで頭皮にダメージが与えられますし、何度もシャンプーをすると頭皮に必要な油分まで流されてしまいます。

また、シャンプーのあとに髪を乾かさないことや髪のカラー、パーマも髪を傷めてしまうため、おすすめできません。
必要以上のお手入れは、薄毛を進行させることになるため正しい方法を知ることが大切です。

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びまん性脱毛症の自分でできる4つの予防法

びまん性脱毛症の自分でできる予防法は、主に4つあります。
もし、実践していない予防法がある場合は、生活に取り入れましょう。

予防法①食生活の見直しをする

食事の際は、髪の生成に必要な栄養素を摂れるように意識しましょう。

もっとも大切な栄養素は髪を作るたんぱく質で、適切に取り入れることで髪が抜けにくく丈夫に育ちます。
たんぱく質は、主に肉や魚、卵類、そして乳製品から摂ることが可能です。

また、ミネラルは髪を生成する毛母細胞を増やすという役割があります。
ミネラルは納豆やナッツ類、牡蠣などに多く含まれています。

そのほかには、血の流れを促進して頭皮環境を改善するビタミンAや、髪の毛の生成を助けるビタミンBも必要です。
ビタミンAは緑黄色野菜に、ビタミンBは大豆やマグロにそれぞれ多く含まれます。

どれか1つの栄養素を多く摂ればよいというわけではなく、バランスよく摂取することが大切です。
外食は栄養のバランスが偏りがちになるため、なるべく自分で献立を考えて作ることがおすすめです。

予防法②質の高い睡眠が取れる生活への見直しをする

髪の発育は、睡眠と深いかかわりを持っています。
睡眠をしっかり取ることで頭皮の細胞が回復し、髪の発育を促す成長ホルモンが分泌されます。

もっとも成長ホルモンが分泌される時間帯は、22時~2時のあいだなので、この時間帯が入るように睡眠時間を確保しましょう。
また、理想の睡眠時間は6~8時間です。

しかし、仕事や家事で忙しい方は22時に就寝することは難しいかもしれません。
その場合にはなるべく早く寝ることを心がけ、同じ時間に寝起きすることで生活のリズムを整えましょう。

睡眠の質を高くするためには、脳が休まりづらくなるブルーライトを発光するスマートフォンやパソコンを寝る直前は使わないようにして寝ることがおすすめです。

予防法③ストレスケアをする

ストレスが溜まると血流が悪くなることや食欲の低下により栄養不足になることが懸念されます。

ストレスが溜まらないように、ストレス発散をすることがびまん性脱毛症の予防になります。

ストレス発散のおすすめの方法は、日々の生活のなかに趣味の時間を設けることです。
たとえば、平日の21~22時までは趣味の時間として確保することや「今週の休日にはこれをする」と決めておきます。
あらかじめ趣味の時間を確保することで楽しみを増やすことができ、忙しい日々のなかでもストレスを溜め込みづらくなります。

趣味は、テレビや動画を見るなどの手軽なことから買い物や観光など、どんなことでもかまいません。

時間の少ないなかでできる趣味とまとまった時間で行う趣味を作ることで、適度にストレス発散ができるでしょう。

予防法④適度に運動をする

運動不足により、体の筋肉が減ることで頭皮や髪に栄養素が十分に届けられなくなることがあります。
十分な栄養を頭皮や髪に届けるためには、適度に運動することで血流をよくすることが必要です。

血流の改善におすすめの運動が、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動です。
有酸素運動を長時間継続して行うことで、血流改善の効果も高まります。

しかし、仕事の都合でまとまった運動の時間を取れない方もいらっしゃるかもしれません。
その場合には、日常生活のなかで歩く機会を増やすという方法がおすすめです。
たとえば、エスカレーターではなく階段を使うだけでも歩く機会は増えます。
少し早起きしてみて、出勤の際に一駅手前で降りて歩いてみてもよいでしょう。

また、ふくらはぎや腰のストレッチを行うことも血流改善の効果が見込め、運動の時間が取れない方は手軽にできるため向いています。

クリニックで受けられるびまん性脱毛症の3つの治療方法

びまん性脱毛が進行すると、先ほど紹介した自分でできる予防法だけでは改善は難しいです。
ここからはクリニックで受けられる治療方法を、主に3つ紹介します。

治療方法①自毛植毛

自毛植毛は、主に自分自身の後頭部の髪を皮膚組織ごと採取して髪が少なくなった箇所に植え替える治療です。

自毛植毛のメリットは主に下記の4つがあります。

自毛植毛のメリット

  • 植毛後は薄毛になりにくい
  • 拒絶反応が起こらない
  • メンテナンスの必要がない
  • もともと髪が生えていない箇所への移植もできる

自毛植毛を行えば、薄毛になりにくい後頭部の毛を皮膚組織ごと移植することで、移植した箇所も薄毛の影響を受けにくい性質を持ったまま髪を生やすことができます。

また手術などで体に異物を埋め込むと、体が受け付けずに炎症を起こす拒絶反応が起きることがあります。
しかし、自毛植毛では自分に生えているほかの毛を使うため、体に異物と認識されずに拒絶反応が起こりません。

そして、移植した髪が安定すれば自然と髪が生え変わり続けるためメンテナンスにかかる手間もなく、もともと髪のない箇所に移植できることも自毛植毛の大きなメリットです。

自毛植毛の治療期間の目安

自毛植毛は、1年を治療期間としてかけて薄毛を改善する施術です。
具体的には、移植した髪が4か月ほど経つことで生え始め、1年後には十分な長さに生え揃います。

自毛植毛について、詳しくはこちらもご覧ください。

【関連記事】
自毛植毛とは?メリット6選と向いている人の特徴

治療方法②発毛メソセラピー

発毛メソセラピーは、薄毛治療に有効な成分を直接肌に浸透させる治療です。
主に、髪の成長を促すミノキシジルという成分を頭皮に吸収させます。

有効成分を頭皮に直接吸収させることで、発毛の効果を実感するまでの期間を短くする効果が期待できるのです。

従来の施術では注射針を使って有効成分を頭皮に届けていましたが、針を使わないノーニードル発毛メソセラピーも新しい治療方法として注目されています。
ノーニードル発毛メソセラピーでは、微弱な電波を使い細胞間の距離を広げることで有効成分を頭皮の奥深くまで届けることが可能です。
また針を使わないため、痛みや腫れも少なくできるというメリットもあります。

発毛メソセラピーの治療期間

発毛メソセラピーの効果を実感するタイミングは個人差があるため、最低6か月からになります。

発毛メソセラピーは、月に1度の施術を6か月〜1年ほど続け、髪が増えれば内服薬のみに切り替え毛量を維持することも可能です。

親和クリニックのノーニードル発毛メソセラピーについて詳しくはこちら

治療方法③パントガール

パントガールは、びまん性脱毛症への効果が期待できる内服薬です。
ビタミンB群やパントテン酸カルシウム、アミノ酸といった髪の成長に必要な成分が含まれています。

副作用のリスクも低いため、安心して行える治療方法といえます。

パントガールの治療期間

パントガールの服用による効果を実感するには、最低でも3か月の服用が必要です。
長期的にパントガールによる効果を持続させたい場合は、6か月や1年と期間を伸ばして服用します。

効果を早く実感したいと多く飲んでも、高い効果は期待できないため、医師に指定された容量を守って服用しましょう。

 

パントガールについてはこちらの記事でも詳しい紹介していますので、ぜひご覧ください。

【おすすめ記事 】
パントガールとは?効果や服用する際の注意点を紹介

女性のびまん脱毛症は自毛植毛やパントガールで治療できる

いかがでしたでしょうか?

びまん性脱毛症は、ホルモンバランスの乱れや栄養不足などが原因で起こる症状で、全体的に髪が薄くなるという特徴があります。

食事や睡眠の見直し、またストレスケアを行うことでびまん性脱毛症の予防に繋がりますが、ある程度進行するとクリニックでの治療が必要です。
治療の内容は、自分のほかの箇所の髪を移植する自毛植毛や、髪の成長に有効な成分が含まれているパントガールの服用があります。

気になる症状のある方は、一度クリニックに相談することがおすすめです。

親和クリニックでは、自毛植毛を中心にさまざまな薄毛治療を行っています。
無料相談も実施していますので、お気軽にご相談ください。

まずはカウンセリング予約から、お気軽にご相談ください。

また、当院ではヘアライン矯正のご相談も受けて付けております。

女性の自毛植毛なら親和クリニックforレディースまで

【経歴】

医学博士。福島県立医科大学大学院修了後、米国留学、日本医科大学老人病研究所等で一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は1000例超、その後はFUE手術にて症例数2,000例以上の実績を持つ。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
得意な自毛植毛手術は、ハイスピードメガセッション、Super Dense Packingによる高密度移植、女性型脱毛症の治療、フェイスリフト傷跡への毛髪移植手術、フェイスリフト後のもみあげ変形の修正術。
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